研究課題/領域番号 |
22K19225
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分41:社会経済農学、農業工学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
上田 晃弘 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (10578248)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 植物生育促進微生物 / 植物生長調節剤 / 微生物資材 / 揮発性物質 / 植物生育促進 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では微生物が放出する揮発性物質(microbial Volatile Organic Compounds, mVOC)のうち、植物の生育促進作用を持つmVOCを用いた植物倍速栽培技術の開発を行う。植物生育促進効果が高いmVOC生産能を持つ微生物のスクリーニングやmVOC施用条件の最適化を行い、閉鎖系温室での実証試験を試みる。閉鎖系植物栽培現場で実用化可能なmVOCを用いた植物生育促進栽培技術の確立をめざす。
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研究成果の概要 |
本研究では、植物生育促進作用を持つ微生物由来揮発性物質を同定し、その揮発性物質を用いて植物の生長を促進させる技術開発を行った。これまでに研究が進んでいない、植物-微生物間接的相互作用に着目して、植物と微生物を閉鎖系容器内で隔離共培養することにより植物生育促進微生物の選抜と、これらの微生物から放出される揮発性物質の同定をガスクロマトグラフ-質量分析器を用いて行った。その結果、植物の生長を促進しうる複数の微生物由来揮発性物質の同定に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、植物の生育を促進できる微生物由来の揮発性物質の同定を行った。これまでの植物生育促進細菌の単離方法は、微生物を植物に直接接種する方法が主流であったが、本研究では互いに接触しないように培養して間接的相互作用の中から、微生物由来の新規な植物生育促進物質の同定に成功した。植物の生育促進作用を持つ微生物由来揮発性物質は今後、新規な植物生長調節剤として植物栽培への応用できると期待される。一方で、微生物由来揮発性物質がどのようにして植物の生長を促進するのかのメカニズムについてはまだ未解明であるため、今後はその作用機序を明らかにする必要がある。
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