研究課題/領域番号 |
22K19352
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
西出 雄大 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 主任研究員 (50558096)
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研究分担者 |
森山 実 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (30727251)
春本 敏之 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (60727387)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 液性免疫 / Imd経路 / Toll経路 / 抗菌ペプチド / 昆虫免疫 / IMD経路 / 抗菌性タンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
昆虫の液性免疫の働きが個体ごとにどこまで異なるのか、あまり分かってきていない。そこで、我々は、チャバネアオカメムシとショウジョウバエを使い、昆虫免疫の個体間の違いに焦点を当てて研究を行う。昆虫の液性免疫は我々ヒトを含む脊椎動物の免疫経路と相同の遺伝子を持つ経路とされており、昆虫の液性免疫で分かったことは、脊椎動物や植物などの高等生物の免疫機構への波及効果も考えられる。
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研究成果の概要 |
昆虫における液性免疫の研究はショウジョウバエを用いて研究されてきた。しかし、遺伝的に均質化されたモデル昆虫が故に、系統間や個体間での差異は見過ごされてきた可能性がある。研究代表者の西出は、これまでにチャバネアオカメムシを用いて、液性免疫の作用経路の制御が系統間で異なる可能性を見出した。また研究を進めることで、同じ場所で採集したメスをそれぞれ単独飼育し、系統化した場合でも液性免疫の使い方に違いがあることを発見した。今後はチャバネアオカメムシでの結果をRNAseqなどで確かめすこと、そして他の昆虫でも起こっているのかを確かめたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昆虫においても免疫は体を守る重要な機構である。その機構は、ある種では代表的な系統を使って明らかにした気になっていた、しかし、系統間でも異なる可能性を示すことは、大いに意義があり、学術的な波及効果は大きいだろう。 免疫はこれまでにない害虫防除の方法を産みだす可能性のあるものである。本研究で用いたチャバネアオカメムシは害虫であるし、カメムシ目昆虫は多くの害虫を含む。また、昆虫で見つかったToll経路を司る遺伝子"Toll"はヒトのToll like receptor(TLR)と相同遺伝子であることから、脊椎動物の免疫研究に影響を与える可能性もある。
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