研究課題/領域番号 |
22K19365
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分46:神経科学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90280734)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 母由来免疫グロブリン / 抑制性ニューロン / 大脳皮質発生 / 脳発生 / 免疫 / 脳 / 発生 / 免疫系 |
研究開始時の研究の概要 |
胎生期マウスの正常な脳には、通常は病原体の排除などに使われる抗体分子などが大量に存在している。感染や炎症がない正常な脳の発生過程においてこれらが何らかの積極的な機能を有しているのかは不明であるが、胎生期脳には免疫系で使われる受容体も発現している細胞があることを見出した。そこで本研究では、脳の発生過程において、これら免疫系の分子群や細胞群が果たす役割を明らかにすることを目指す。
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研究成果の概要 |
胎生期には母由来の免疫グロブリン(Ig)が胎盤経由で流れ込んでいるが、まだ血液脳関門が未熟なため、脳傷害性のIgが脳に流入するリスクがあり、それを凌駕する意義があると考えられる。本研究では、まず胎生期脳に検出されるIgはほぼ全てが母由来IgGであることを示した。次に、母由来IgGを受け取る胎児脳側の細胞を同定した。さらに、母由来の特に胎生期のIgGが欠損すると生後に大脳皮質抑制性ニューロンが異常に減少してしまうことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胎生期の脳に母由来の免疫グロブリン(抗体分子Ig)が存在していることは古くから知られており、感染予防のためと考えられている。しかしながら、通常の胎生期脳には明らかな感染や炎症はなく、何らかの未知の機能が母由来Igにはあるのではないかと考えた。本研究では、母由来Igが生後の大脳皮質抑制性ニューロンの生存維持に重要な役割を有することを見出したが、抑制性ニューロンの異常は様々な精神神経疾患の病態と関係することが注目されており、臨床的にも意義のある成果と考えられる。
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