研究課題/領域番号 |
22K19369
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高田 龍平 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90376468)
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研究分担者 |
豊田 優 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 分子生体制御学, 講師 (80650340)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ビタミン / トランスポーター / 栄養学 / 生理学 / 脳 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、申請者らが世界に先駆けて見出した排出型ビタミンC輸送体の生理的役割の解明を起点として、未だ全容が明らかになっていないビタミンCの体内動態制御機構とその生理学的重要性を紐解くことに挑戦する2年計画である。意外なことに、ビタミンCは生理的に重要な栄養素であるにもかかわらず、その輸送実体の多くは不明なままであり、ビタミンCの体内動態制御機構に関する理解は乏しい。本研究の完成により得られる成果は、栄養学分野のみならず、医学・薬学分野におけるブレイクスルーとなることが期待される。
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研究成果の概要 |
ビタミンCトランスポーターに関する一連の研究の結果、次の2つの点を明らかにすることができた。 1) 尿からのビタミンCの再吸収において重要な役割を果たすSVCT1/SLC23A1が、尿酸輸送体としての生理機能を有する可能性を示すことができた。具体的には、Svct1ノックアウトマウスを用いたin vivo実験による尿からの尿酸の再吸収における寄与の算出、SVCT1によるビタミンC輸送・尿酸輸送への、尿酸・ビタミンCの阻害強度や尿からの再吸収の競合の可能性の推定などに成功した。 2) 全身に発現するビタミンC輸送体であるSVCT2/SLC23A2が、尿酸輸送活性も有することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ビタミンCは生理的に重要な栄養素であるにもかかわらず、その輸送実体の多くは不明なままであり、ビタミンCの体内動態制御機構に関する理解は乏しい。本研究で得られた成果は、未だ全容が明らかになっていないビタミンCの体内動態制御機構とその生理学的重要性の一端を明らかにしたものであり、栄養学分野のみならず、医学・薬学分野における今後の発展が期待される。
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