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ヒトiPS/ES細胞を用いたゲノム脆弱性変異リスクのpseudo-score化

研究課題

研究課題/領域番号 22K19409
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分48:生体の構造と機能およびその関連分野
研究機関東海大学

研究代表者

福田 篤  東海大学, 医学部, 講師 (00638091)

研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード幹細胞生物学 / ヒト多能性幹細胞 / 多能性幹細胞
研究開始時の研究の概要

ヒトiPS細胞の移植医療に代表されるように、ヒトiPS/ES細胞の活用は大いに期待がもてる。しかし、どのような株が、どのような細胞種作製に適しているのかは未だ明確な回答がないのが現状である。本研究提案では、ヒトiPS/ES細胞において、長期培養によって染色体異常が生じる株と安定株を用いたsingle cell RNA-sequencing解析を実施し“ゲノム変異を起こす株における特異的な転写パターン”を明らかにする。

研究実績の概要

前年度の結果より、特定の女性多能性幹細胞においてX染色体エピゲノム脆弱性が強く示されてきた。本年度では、その原因探査を実施した。X染色体不活化状態は、lnc RNA XIST遺伝子の発現状態に依存することから、定量解析、分布解析を実施した。興味深いことに、X染色体エピゲノム脆弱性が顕著な株では、特徴あるXIST RNAの分布を示すことが明らかとなった。さらに、特定の転写因子が強く発現する細胞集団を形成することが分かった。これらの結果から、XIST RNAの分布状態および、特定の転写因子の発現状態からX染色体エピゲノム脆弱性を評価する可能性が示唆された。さらに、X染色体遺伝子群の発現状態に着眼したModule score解析を実施することで、エピゲノム脆弱性を簡易的に評価可能なシングルセル解析コードを開発し、scalableな解析に備えた体制が確立できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ゲノム変異は、エピゲノム状態と相関があることから、エピゲノム状態を転写の観点から評価できるシステムの確立は、間接的ではあるが、簡易的に細胞integrityを評価できる利点がある。現状では、最も課題であったscRNAデータから、X染色体エピゲノム状態を評価可能なコードを開発出来た。今後のscalableな解析データ蓄積においても、汎用性が高いと期待出来る。

今後の研究の推進方策

XIST RNAの分布状態がエピゲノム状態の脆弱性を評価できる可能性が示唆されている。これらの結果から、scRNAを介さず、簡易的にエピゲノム脆弱性を評価出来るかどうかを検証する。特に、多くのiPS細胞株を使用することで、その特性を評価する。女性細胞に限定されるものの、今後はExomeデータとの相関解析を進めることで、堅牢なデータ評価系の確立を目指す。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Nanosheet coating improves stability of human pluripotent stem cell culture on glass substrates2023

    • 著者名/発表者名
      Sakata Yuka、Zhang Hong、Sugiyama Akiko、Motosugi Nami、Kimura Hiroshi、Okamura Yosuke、Fukuda Atsushi
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 650 ページ: 55-61

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2023.01.077

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] De-erosion of X chromosome dosage compensation by the editing of XIST regulatory regions restores the differentiation potential in hPSCs2022

    • 著者名/発表者名
      Motosugi Nami、Sugiyama Akiko、Okada Chisa、Otomo Asako、Umezawa Akihiro、Akutsu Hidenori、Hadano Shinji、Fukuda Atsushi
    • 雑誌名

      Cell Reports Methods

      巻: 2 号: 12 ページ: 100352-100352

    • DOI

      10.1016/j.crmeth.2022.100352

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-07-05   更新日: 2024-12-25  

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