研究課題
挑戦的研究(萌芽)
我が国では、原因不明で後遺症を残すおそれが少なくない300疾患以上が指定難病に認定されています。指定難病の中には、自己免疫機序を原因とし、ステロイドが唯一無二の治療薬として用いられている疾患が多くあり、長期内服が必要な患者は、その多岐にわたる副作用に苦しめられています。本研究では、ナルディライジンという分子を標的とする治療薬が、ステロイドの代替薬となる可能性を追求します。
自己免疫機序を原因とする疾患には、有効な治療法が乏しい疾患、ステロイドが唯一の治療薬である疾患が多く含まれている。我々は、メタロペプチダーゼ、ナルディライジン(NRDC)の欠損マウス欠損(NRDC-KO)が複数の炎症モデルにおいて疾患抵抗性を示したことから、NRDCを標的とする治療がステロイドの代替となる可能性を追求した。特に本研究では、T細胞、B細胞特異的欠損マウスを用い、リンパ球に発現するNRDCが、複数の自己免疫疾患(自己免疫性肝炎、全身性エリテマトーデス)の病態において重要な役割を果たしている可能性を明らかにした。
我が国では、原因不明、治療方針が未確定で後遺症を残すおそれが少なくない300以上の疾患を指定難病と認定してます。その中には自己免疫機序を原因とし、ステロイドが唯一の治療薬である疾患が多く含まれていますが、ステロイドの長期内服が必要な患者は、その重篤な副作用に苦しめられています。我々は、ナルディライジン(NRDC)という分子を欠損したマウスを用い研究を行い、この分子を抑制することが新たな自己免疫性疾患治療薬開発につながる可能性を示しました。今後もNRDCを標的とする治療薬がステロイドの代替となる可能性を追求します。
すべて 2024 2023 2022 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
Experimental Animals
巻: 73 号: 1 ページ: 93-100
10.1538/expanim.23-0105
Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 693 ページ: 149355-149355
10.1016/j.bbrc.2023.149355
Internal and Emergency Medicine
巻: 19 号: 3 ページ: 649-659
10.1007/s11739-023-03508-0
Journal of Cardiology
巻: 0 号: 4 ページ: 0-0
10.1016/j.jjcc.2024.03.005
Aging Cell
巻: in press 号: 6 ページ: 1-5
10.1111/acel.13833
Frontiers in Cardiovascular Medicine
巻: 10 ページ: 1-19
10.3389/fcvm.2023.1042272
Archives of Dermatological Research
巻: 10 号: 7 ページ: 1-9
10.1007/s00403-023-02579-5
http://www.shiga-med.ac.jp/pharm/index.html