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固形がんにおけるゲノム異常のある微小環境-がん細胞ネットワークの同定

研究課題

研究課題/領域番号 22K19451
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分50:腫瘍学およびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

坂田 麻実子 (柳元麻実子)  筑波大学, 医学医療系, 教授 (80451805)

研究分担者 鈴木 絢子  東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (00770348)
NGUYEN THI・MINH・YEN  筑波大学, 附属病院, 研究員 (20968010)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワードクローン性造血 / メラノーマ / TET2
研究開始時の研究の概要

固形がん患者の25%において、「クローン造血」の状態にあることが報告されたが、「クローン造血」が固形がんの進展にどのように働くか、という点は十分に明らかにされていない。本研究では、多様な変異プロファイルを用いたメラノーマを用いて、「クローン造血」のモデルマウスへ移植する。がん細胞と「クローン造血」に由来する炎症細胞の空間的クロストークという観点から、がん微小環境を解明する。

研究成果の概要

がん患者において、「クローン性造血」に由来する「体細胞変異のある免疫細胞」はがん組織に浸潤し、がん細胞の生存や増殖に影響する腫瘍微小環境細胞として働くという仮説をたて、研究を行ってきた。本研究では、多様ながんゲノムをもつ腫瘍細胞と微小環境ではたらく「体細胞変異のある免疫細胞」の相互作用に着目した。異なる組み合わせの遺伝子変異をもつメラノーマ細胞株について「クローン性造血」モデルマウスあるいはコントロールマウスへ移植する実験系により、「クローン性造血」に由来するLy6C陽性ミエロイド細胞が増加すること、さらには網羅的遺伝子発現解析によりTNFalpha経路のエンリッチメントを認めた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

クローン性造血は健常者でも加齢とともに検出される頻度が増加すること、さらには、固形がん患者では健常高齢者よりも検出される頻度は高く、25-30%にみられることが報告されている。がん患者の発生頻度は約100万人であることから、クローン性造血は約25万-30万人にみられると推察される。がん細胞でみられるゲノム異常に基づいて治療を考えるがんゲノム医療の実装化がはじまっている。一方、クローン性造血、およびこれに由来する微小環境細胞によってがんの増殖や生存が明らかになれば、これを標的とする治療、あるいは層別化による精密医療が実現する可能性がある。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2022-07-05   更新日: 2025-01-30  

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