研究課題
挑戦的研究(萌芽)
超音波をマイクロバブルに照射することにより強い光を発することが知られている。その機構を利用し、腫瘍細胞のみを選択的に傷害する、新規超音波発光療法の開発を提案する。本研究では、超音波発光療法が実際にがん細胞の殺細胞効果を示すことを実験的に明らかとすることを目的とする。
ソノルミネッセンス(SL)現象は、液体中の気泡が超音波によって圧壊したときに起こる発光であり、特にキセノンのマイクロバブルは、空気の約60倍の強いSL現象を引き起こす。また、その発光のピークは波長250nm程度で、透過は細胞数個分で、殺細胞効果が高い紫外線UV-Cが発生する。SL現象は、低および高周波の2種類の超音波にて強い発光が生じることが知られている。本研究では、これらの基本原理を応用し、2種類の超音波でキセノンマイクロバブルでSL現象を発生させることにより、腫瘍細胞に対する新規超音波発光療法の開発を試みた。
本研究にて、100kHz及び220kHz の二種類の超音波を照射できる装置を作成し、キセノンマイクロバブルから分光スペクトル測定装置を用いて、ソノルミネッセンス現象を確認した。超音波発光療法という新しいがん治療が確立されれば、超音波にてマイクロバブルの腫瘍への集積、超音波による消失を画像化できる可能性があり、病変の描出と治療を同時に行う超音波セラノティクスという新しい癌治療に発展する可能性がある。
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)
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