研究課題/領域番号 |
22K19461
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
村岡 大輔 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫制御TR分野, ユニット長 (20608955)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 代謝調節 / 抗原認識 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、解糖系を亢進することで、弱い抗原刺激下でさえもT細胞の活性化を補助する化合物をモデルとして、「抗原刺激後のT細胞の解糖系亢進が、どの様な分子により制御されるか」を明らかにし「当機構の人為的な操作により解糖系を亢進させることで抗原刺激が不十分なT細胞でさえも活性化し抗腫瘍効果を導く新機軸のがん免疫療法の開発」を目指す。
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研究実績の概要 |
本申請研究では、ミトコンドリアの電子伝達系の活性化後に、どの様なシグナル分子が解糖系の亢進を惹起するのかを明らかにする。我々は、弱い抗原刺激下においても、ミトコンドリアの活性化を介し強制的に解糖系を亢進することでT細胞の活性化を導く、新規化合物A(以下、化合物A)を同定しており、本研究では当化合物を用いて、どの様なシグナル分子が解糖系の亢進を惹起するかを明らかにすることを目指す。本年度は、モデル化合物を増やすことで、今後の検討を円滑に進めることが可能になると考え、化合物ライブラリーを用いた解析を先行し、まず化合物Aと同様の機能を有する化合物の探索を行うことにした。しかし、ミトコンドリアの膜電位の変化を指標として数十種の化合物の検討を行ったが、化合物Aの様にミトコンドリアの活性化を導く化合物の同定には至らなかった。次に、T細胞の代謝改善を介し抗腫瘍免疫応答を増強すると報告があるベザフィブラートやメトホルミンが化合物Aと同様の作用を有するかを検討した。弱く抗原刺激を施したT細胞をこれらの化合物で処理し検討を行ったが、これらの化合物がミトコンドリアの膜電位に影響を及ぼすことは確認できたが、T細胞の抗原認識能を増強することは確認できなかった。以上の様に、化合物Aと同様の機能を有する化合物は同定できなかった。この結果から化合物Aと類似の性質を有する化合物の同定は難しいと考え、次年度は、化合物Aのみを用いて解糖系に関わる分子の同定を試みる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、モデル化合物を増やすことで今後の網羅的解析の絞り込みが優位になると考え、化合物Aと同様の機能を有する化合物の同定を試みたが、その様な化合物は同定できなかった。今後は、化合物Aのみを用いた解析を進める。
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今後の研究の推進方策 |
解糖系亢進に関わる分子の同定に向けた網羅的な解析を進める。また、得られた知見を基盤とした、新規治療法の確立も行う。現在まではマウスリンパ球を中心に検討を進めてきたが、ヒトリンパ球を用いた検討も同時に進める予定である。
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