研究課題/領域番号 |
22K19463
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
坂井 敦 日本医科大学, 医学部, 講師 (30386156)
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研究分担者 |
丸山 基世 日本医科大学, 医学部, 助教 (60709757)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 細胞外小胞 / エクソソーム / 一次感覚神経 / 後根神経節 / がん / がん性疼痛 |
研究開始時の研究の概要 |
一次感覚神経のエクソソーム機能を標的として、がん細胞や炎症細胞と一次感覚神経との間における負の連鎖を断ち切ることで、単にがんと疼痛を個別に抑制するのとは異なる、それぞれの抑制効果が相乗的に得られる革新的な治療戦略の可能性に挑戦する。エクソソームの形成や放出、取込みの調節機構を解析し、がん細胞やiPS細胞由来ヒト一次感覚神経の培養系やがん性疼痛を伴う担がんモデル動物において、がん抑制効果や鎮痛効果を検討する。
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研究実績の概要 |
一次感覚神経は痛みを含む様々な体性感覚を伝達するのみでなく、免疫細胞などの機能を調節することにより末梢組織に多大な影響を及ぼしうる。一次感覚神経は神経伝達物質の他に、エクソソームのような細胞外小胞を放出することで、近傍の細胞機能を調節することが示されてきている。従って、本研究では一次感覚神経が放出するエクソソームによる、がんやがん性疼痛への影響を解析し、それぞれの抑制効果が相乗的に得られる治療戦略の可能性を探索する。一次感覚神経から放出されるエクソソームに含まれる様々な膜タンパク質を対象として、ELISA法などによりエクソソームの放出に影響するものを探索した。一次感覚神経はヒトiPS細胞から分化誘導することでヒト妥当性も併せて解析した。複数のエクソソームに含まれる膜タンパク質を標的とする薬物により、一次感覚神経からのエクソソーム放出が変化することを見出した。さらに、このようなエクソソーム放出の調節に関わる細胞内情報伝達経路を各種阻害薬を用いることで検討した。また、一次感覚神経から放出されるエクソソームによる末梢細胞への影響を定量的PCRなどを用いて解析した。これらの結果から、一次感覚神経によるエクソソーム放出を制御する複数の分子メカニズムが明らかになると同時に、それらを標的とする薬物によるエクソソームの放出制御の可能性も見出された。一次感覚神経によるエクソソーム放出の抑制が、がんやがん性疼痛の治療に繋がることが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
一次感覚神経からのエクソソーム放出に対する調節機構の解明が順調に進んでおり、エクソソーム機能の解析にも着手し始めていることから、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
一次感覚神経から放出されるエクソソーム機能をin vitroとin vivoの両面から解析していくと共に、現在同定している一次感覚神経からのエクソソーム放出を変化させる薬物によるがん治療への応用可能性を検討していく。
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