研究課題/領域番号 |
22K19513
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
辻 厚至 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 分子イメージング診断治療研究部, グループリーダー (60303559)
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研究分担者 |
黒澤 仁 藤田医科大学, その他部局等, 講師 (10410739)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 膵癌 / 核医学 / 診断 / 治療 |
研究開始時の研究の概要 |
膵癌の早期発見だけでなく,早期治療法も合わせて一体開発し,入院が不要な低侵襲な膵癌の克服戦略であるSMART-PaCの創出を目的とする。これは早期発見だけではなく,外科手術に頼らない低侵襲な治療法も含むものである。我々が見出した正常膵臓では発現がなく早期膵癌で発現している標的分子をSMAでピコモルレベルでの検出することを目指す。早期膵癌に特化した治療法ARTではα線放出核種を利用する。
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研究実績の概要 |
標的タンパク質は7回膜貫通タンパク質であり,生体内で機能する高親和性抗体を得るためには,生体と同じ高次構造を持つエピトープが必要である。そのため、高次構造の提示する複数の抗原を得るために、目的タンパク質を強制発現させたカイコのミクロソーム画分、もともと発現しているヒト膵癌がん細胞株に加え、標的タンパク質を安定高発現する細胞株3種を新たに樹立して、それらを使って検出感度の評価を行った。対象として細胞外ドメインの精製タンパク質と発現がほとんどない膵癌細胞株を準備した。残念ながら十分な感度が得られる結合は確認できなかった。また、さらに新しい高親和性抗体の取得を目指し、前年度とは異なるライブラリーを調整し、そのライブラリーでの高親和性抗体スクリーニングとその評価も始めた。スクリーニングの結果、複数の陽性クローンが得られたが、まだ単離には至っていない。これらとは異なる抗体の精製も行い、生細胞への結合性を評価したが、前年度の抗体と同様に結合は高くはなかった。血中エクソソームに標的タンパク質が含まれているか検証するために、樹立した高発現細胞株の培養上清で、エクソソームの精製を行ったが、十分な量の取得には至らなかった。培養ボリュームを増やすとともに、別の精製方法を試行する必要があることが明らかとなった。また、ヌードマウスなどの免疫不全動物に移植し、腫瘍形成させ、血液からのエクソソーム精製も試行する検討も開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
生細胞を使った高次構造を保持するエピトープを認識する抗体を得る段階でまた取得には至っていない。前年度とは異なるライブラリーの準備と新たなスクリーニング材料として、標的タンパク質を安定高発現する細胞株3種を樹立していたことが理由である。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度、別の高品位完全ヒト抗体ライブラリーから異なる抗体単離法で高親和性抗体を新たにスクリーニングして陽性クローンを得ており、そのクローンの評価を進めることで遅れを挽回する。また、血中エクソソームに目的タンパク質が含まれているかどうかの検証を進める目的にも使える高発現細胞株の樹立に成功したため、その細胞株を使って当初計画とは違った検出系も並行して進めることで、目的を達成することを目指す。また臨床サンプルでの発現解析を進める。
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