研究課題/領域番号 |
22K19516
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
眞鍋 一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70359628)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 共生 / マクロファージ / がん / 心臓 |
研究開始時の研究の概要 |
マクロファージと心筋細胞等の間で相互に利する共生関係が成立すると考え、その共生関係を司る分子機序、共生による細胞機能の変容、また個体の中での細胞共生の意義について解析する。特に、組織の恒常性維持や病態における意義に着目する。
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研究成果の概要 |
本研究は、異なる種類の細胞が共生することによって、生存するだけでなく、密接なコミュニケーションによって固有の機能を獲得する可能性と、その機序について検討した。マクロファージと心筋細胞やがん細胞を同時に培養することにより、通常生存が維持できない環境でも生存すること、また、細胞機能が大きく変わることを見出した。マクロファージは心筋細胞との共培養では心臓マクロファージらしさを、がん細胞との共培養ではがんの増殖を進めるタイプのマクロファージとなることを見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マクロファージは組織に応じて大きく異なる機能を獲得する。本研究では、マクロファージと組織の細胞との間の密接なコミュニケーションが、マクロファージに固有の機能を付加すること、またこの時、両者の間で細胞生存についても必須の相互作用が生まれることを見いだした。がんにおいては、免疫を阻害して、がんの増殖を進めるような機能を獲得することを見いだした。本研究で得られた成果は、全く新しい治療法開発へと発展する可能性が高い。
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