研究課題/領域番号 |
22K19581
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
水本 泰成 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (00420331)
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研究分担者 |
藤原 浩 金沢大学, 医学系, 教授 (30252456)
大黒 多希子 金沢大学, 疾患モデル総合研究センター, 教授 (30767249)
飯塚 崇 金沢大学, 医学系, 講師 (90748617)
前田 大地 金沢大学, 医学系, 教授 (30585500)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 正常子宮内膜上皮 / ゲノム変異獲得 / 胚接着機構 / 子宮内膜 / ゲノム多様性 / 着床環境 / 発癌抑制 |
研究開始時の研究の概要 |
若年成人の正常子宮内膜にも多数のゲノム変異が存在し、加齢に伴い変異量が増加することが報告された。本研究申請者らは子宮内膜には積極的に遺伝子の変異を促進する機構が生理的に備わっていると発想を転換し、子宮内膜の発現蛋白に遺伝子変異による多様性が求められる現象として胚-子宮内膜の接着機構に着目した。そこで遺伝子編集酵素、またはヒト胚-子宮内膜の接着を媒介する接着因子に焦点をあて、ヒト正常子宮内膜、遺伝子改変マウス、および不妊症患者を解析して、①子宮内膜上皮は遺伝子変異を積極的に導入するのか、②その遺伝子変異は妊孕能を高めるのか、あるいは③子宮体癌の発症を誘発するのか、について解明することとした。
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研究実績の概要 |
子宮体癌はMSI陽性症例の頻度が高い腫瘍として知られている。2013年The Cancer Genome Atlas Research Network (TCGA) 研究におい、子宮内膜癌において多数のゲノム変異を伴うサブタイプPOLE (ultramutated)、MSI (hypermutated) などの存在が明らかになった。近年この特徴を説明し得る新知見として、正常子宮内膜腺が単クローン性増殖をする中で、若年成人(10代後半)から多数のゲノム変異が観察され、その変異は子宮内膜癌関連がん遺伝子にも及び、且つ加齢に伴い変異量が増加する現象が報告された(Moore L. et al. Nature 2020)。この子宮内膜における「ゲノム変異獲得Achieved Genomic Mutation」現象の制御機構と生理的意義は全く未解明である。子宮内膜の機能層は月経周期に伴い再生・脱落を繰り返すため遺伝子修復分子の異常により遺伝子変異が蓄積されやすいことは理解できるが、それだけでは子宮内膜腺上皮になぜ若年成人(10代後半)から多数のゲノム変異が観察されるのかは説明できない。BRCA遺伝子変異においても乳癌や卵巣癌のほうが子宮体癌の発症より頻度が高いなど、矛盾が生ずる。そこで本研究申請者らは子宮内膜には自然の遺伝子複製のエラーだけではなく、積極的に遺伝子の変異を促進する機構が生理的に備わっていると発想を転換し胚-子宮内膜の接着機構について詳細に検討することとした。臨床検体を用いた研究を行うため、正常子宮内膜、子宮内膜癌、着床不全症例の子宮内膜および末梢血サンプルを収集し、準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究担当者の業務上の配置転換により、研究遂行に様々な環境調整が必要となっているため
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今後の研究の推進方策 |
研究遂行に必要な研究補助員を確保し、計画を推進する。
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