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神経堤由来細胞シングルセルゲノミクスを基盤とした効果的組織再生法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K19635
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関昭和大学

研究代表者

上條 竜太郎  昭和大学, 歯学部, 教授

研究期間 (年度) 2022
研究課題ステータス 中途終了 (2022年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワード神経堤由来細胞 / シングルセルRNAシークエンス解析
研究開始時の研究の概要

神経堤由来細胞中に存在する組織幹細胞の増殖・分化能は個々の細胞で大きく異なるため、神経堤由来細胞中に存在するヘテロな組織幹細胞集団から増殖と機能発現の良い最適な移植細胞を選定する方法を確立するために、神経堤由来細胞のシングルセルゲノミクス解析を行い、組織幹細胞集団における遺伝子発現様式の解析を行う。

研究実績の概要

神経堤由来細胞は、胎生期初期に形成される神経堤から口腔組織をはじめとした生体内の各組織に遊走し、その一部は組織幹細胞として定着先の組織内に残り、多分化能を維持することが知られている。成体組織から得られるため、ES細胞のように受精卵を用いる際の生命倫理的な問題もなく、またiPS細胞における癌化のリスクも低いことから、口腔組織をはじめとした組織再生医療の新しい細胞リソースとして期待されている。
これまで、神経堤細胞特異的に発現するミエリンプロテイン0(P0)遺伝子プロモーター制御下でGFP(Green Fluorescent Protein ; 緑色螢光タンパク質)を発現するP0-Cre/GFPマウスを用い、GFP陽性細胞を指標として神経堤由来細胞を採取し、口腔組織をはじめとした組織再生への応用を検討してきた。しかし、GFP陽性細胞を指標として採取した神経堤由来細胞の多くはすでに分化した細胞であるため、その中から数少ない組織幹細胞を同定し、高純度に採取することが肝要であると考えた。そこで採取した神経堤由来細胞の遺伝子発現様式を1細胞ごとに同定し、どの細胞集団(クラスター)が組織幹細胞であるか検討するために、次世代シークエンサーによるシングルセルRNAシークエンス解析(scRNA-seq)を行った。P0-Cre/GFPマウス下鼻甲介組織よりGFP陽性細胞をセルソーティングにより分離後、次世代シークエンサーによる遺伝子解析を行い、ミトコンドリア遺伝子数の高い(>10%以上)細胞を除いた約1,000個の細胞に関し、UMAP(Uniform Manifold Approximation and Projection)解析を含むscRNA-seq解析を行なったところ、遺伝子発現様式が類似しているクラスターが13個存在していた。この中で、どのクラスターに組織幹細胞が存在するか検討歩るために、トラジェクトリー解析(分化過程の軌道解析により、細胞集団の始まりとなる幹細胞クラスターを同定する方法)から、Sox2を特異的発現するクラスターに組織幹細胞としての性質を有する細胞集団が存在する可能性が示唆された。また、このクラスターに存在する細胞に特異的に発現する細胞表面タンパク質の候補も同定された。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (11件)

  • [雑誌論文] Exploring the pathophysiological mechanism of interstitial edema focusing on the role of macrophages and their interaction with the glycocalyx.2023

    • 著者名/発表者名
      Nishida R, Suzuki D, Akimoto Y, Matsubara S, Hayakawa J , Ushiyama A, Sasa K, Miyamoto Y, Iijima T, Kamijo R
    • 雑誌名

      J Oral Biosci

      巻: 65 号: 1 ページ: 111-118

    • DOI

      10.1016/j.job.2023.01.001

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Ctahepsin K degrades osteoprotegerin to promote osteoclastogenesis in vitro.2023

    • 著者名/発表者名
      Kawai R, Sugisaki R, Miyamoto Y, Yano F, Sasa K, Minami E, Maki K, Kamijo R
    • 雑誌名

      In Vitro Cell Dev Biol Anim

      巻: 59 号: 1 ページ: 10-18

    • DOI

      10.1007/s11626-023-00747-5

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Knee meniscus regeneration using autogenous injection of uncultured adipose tissue-derived regenerative cells2022

    • 著者名/発表者名
      Itose Masakatsu、Suzawa Tetsuo、Shibata Yo、Ohba Shinsuke、Ishikawa Koji、Inagaki Katsunori、Shirota Tatsuo、Kamijo Ryutaro
    • 雑誌名

      Regenerative Therapy

      巻: 21 ページ: 398-405

    • DOI

      10.1016/j.reth.2022.09.003

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 8-Nitro-cGMP suppresses mineralization by mouse osteoblasts2022

    • 著者名/発表者名
      Kaneko K, Miyamoto Y, Ida T, Morita M, Yoshimura K, Nagasaki K, Toba K, Sugisaki R, Motohashi H, Akaike T, Chikazu D, Kamijo R
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition

      巻: 71 号: 3 ページ: 191-197

    • DOI

      10.3164/jcbn.21-129

    • ISSN
      0912-0009, 1880-5086
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Low oxygen tension suppresses the death of chondrocyte-like ATDC5 cells induced by interleukin-1?2022

    • 著者名/発表者名
      Tanaka Motohiro、Miyamoto Yoichi、Sasa Kiyohito、Yoshimura Kentaro、Yamada Atsushi、Shirota Tatsuo、Kamijo Ryutaro
    • 雑誌名

      In Vitro Cellular & Developmental Biology - Animal

      巻: 58 号: 7 ページ: 521-528

    • DOI

      10.1007/s11626-022-00680-z

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ゾレドロン酸のヒト末梢血単核細胞に対する作用2022

    • 著者名/発表者名
      山田篤、上條竜太郎
    • 学会等名
      第40回 日本ヒト細胞学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 活性硫黄分子種はカルシウム・カルシニウリン経路を活性化し破骨細胞分化を促進する2022

    • 著者名/発表者名
      杉崎リサ、宮本洋一、金子児太郎、上條竜太郎、近津大地
    • 学会等名
      第76回NPO法人日本口腔科学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 細胞外pHは骨細胞による骨代謝回転調節を制御する2022

    • 著者名/発表者名
      池﨑かおり、宮本洋一、吉村健太郎、笹 清人、山田 篤、木下三博、上條竜太郎、代田達夫
    • 学会等名
      第76回NPO法人日本口腔科学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Enhanced sclerostin production by osteocytes in response to acid stimulation2022

    • 著者名/発表者名
      Ikezaki-Amada K, Miyamoto Y, Kamijo R
    • 学会等名
      第70回JADR総会・学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 一酸化窒素と活性酸素の下流シグナル分子8-ニトロ-cGMPによる骨代謝調節2022

    • 著者名/発表者名
      金子児太郎、宮本洋一、吉村健太郎、近津大地、上條竜太郎
    • 学会等名
      第64回歯科基礎医学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 酸素分圧に依存した軟骨細胞死におけるモノカルボン酸トランスポーター-1の役割2022

    • 著者名/発表者名
      田中元博、宮本洋一、笹 清人、山田 篤、代田達夫、上條竜太郎
    • 学会等名
      第64回歯科基礎医学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 細胞外pHは骨細胞による骨代謝回転を制御する2022

    • 著者名/発表者名
      天田かおり、宮本洋一、代田達夫、上條竜太郎
    • 学会等名
      第64回歯科基礎医学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 破骨細胞由来プロテアーゼによる破骨細胞分化の調節2022

    • 著者名/発表者名
      河合良太、宮本洋一、矢野文子、長濱 諒、上條竜太郎、槇 宏太郎
    • 学会等名
      第81回日本矯正歯科学会学術大会&第9回日韓ジョイントシンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] The roles of sulfides in bone resorption. (4^<th> International Conference on Persulfide and Sulfur Metabolism in Biology and Medicine2022

    • 著者名/発表者名
      Miyamoto Y, Sugisaki R, Akaike T, Chikazu D, Kamijo R
    • 学会等名
      4^<th> International Conference on Persulfide and Sulfur Metabolism in Biology and Medicine
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 破骨細胞由来プロテアーゼによる破骨細胞分化の調節2022

    • 著者名/発表者名
      河合良太、宮本洋一、矢野文子、長濱 諒、上條竜太郎、槇 宏太郎
    • 学会等名
      第69回昭和大学学士会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 生体内プロテアーゼによる骨代謝調節2022

    • 著者名/発表者名
      河合良太、宮本洋一、矢野文子、長濱 諒、槇 宏太郎、上條竜太郎
    • 学会等名
      第58回日本口腔組織培養学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-07-05   更新日: 2024-03-28  

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