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COVID-19禍の子どもの健康影響の臨界期探索-「臨界期因果モデル」の創造-

研究課題

研究課題/領域番号 22K19646
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関山梨大学

研究代表者

山縣 然太朗  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10210337)

研究分担者 三宅 邦夫  山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (60550712)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワードDOHaD / COVID19 / 臨海モデル / COVID-19 / 臨界期 / 発育・発達 / 健康危機
研究開始時の研究の概要

「臨界期因果モデル」という新しい因果モデルの提案と構築に向けて、COVID-19が子どもの心身の影響に及ぼす影響の、胎児期から成育過程における臨界期の存在を探索することを目的とする。
対象は環境省のエコチル調査の参加者で、4450組の親子である。
COVID-19の心身の影響に関する調査結果と、血液から抽出したDNAの遺伝子多型およびDNAメチル化、また、胎児期から生後年2回の調査で経年的に蓄積したビッグデータを解析するものである。曝露発生の時系列データで「臨界期因果モデル」を複数仮説検討し、実データとの一致性、妥当性を評価することで、臨界期を同定し、因果モデルを探索する。

研究実績の概要

生涯を通じた因果モデルはいくつか提唱されているが(Kuh et.al. 2003)、曝露のタイミ ング(臨界期)と疾患との関連はほとんど検討されていない。しかし、臨界期の存在は発達や発育において周知であり、疾患に対する曝露についてのその可能性は否定できない。そこで、本研究は「臨界期因果モデル」という新しい因果モデルの構築に向けて、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)や災害等の健康危機が子どもの心身に及ぼす影響の、胎児期から成育過程における臨界期の存在を探索することを目的とした。
2019年7月から2022年6月までに8歳学童期検査で血液サンプルを収集する約1,400人の児(12,300人年のデータセット)の解析を行った。
極めてシンプルな解析として、曝露の時期とアウトカムの関連の強さを検討した。アウトカムをアレルギーとした際の分析では胎児期、乳児期、幼児期の曝露の影響は乳児期のアトピーを発症する曝露が幼児期のアレルギーの発症に与える影響が強い傾向にあった。
現在、他のモデルを順次、検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

情報収集、分析は予定通り進んでいるが、臨界期モデルの候補の絞り込みに困難が生じている。
2019年7月から2022年6月までに8歳学童期検査で血液サンプルを収集する約1,400人の児(12,300人年のデータセット)の解析を行い、アウトカムをアレルギーとした際の分析では胎児期、乳児期、幼児期の曝露の影響は乳児期のアトピーを発症する曝露が幼児期のアレルギーの発症に与える影響が強い傾向にあったが、他のアウトカムについての曝露の時期との関連が出ていない。
一方で、モデル候補の絞り込みについては困難が生じており、モデルの見直しを含めて、再検討する必要がある。

今後の研究の推進方策

臨界期モデル候補案の再検討を実施したうえで、研究協力者等とのワークショップで臨界期モデルの構築を目指す。
具体的には、現在のモデルの再検討を、理論的な側面と曝露とアウトカムの関係についてデータの網羅的な解析により行う。その後、研究協力者等とのワークショップ形式での検討を行う。候補の再検討を9月ころまでに終了し、年内に、研究協力者とのワークショップの2回ほど実施して、臨界期モデル構築を目指すこととする。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-07-05   更新日: 2024-12-25  

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