研究課題/領域番号 |
22K19659
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
竹内 一夫 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (70201605)
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研究分担者 |
夏目 長門 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (90183532)
早川 統子 愛知学院大学, 心身科学部, 准教授 (90609710)
井上 知佐子 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (90713412)
古川 博雄 愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (70291763)
吉田 磨弥 (大野磨弥) 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (70760718)
井村 英人 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10513187)
新美 照幸 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (60291762)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 舌接触補助床 / 嚥下 / 構音 / 舌圧 / 聴診 / RSST / MWST / 発語明瞭度検査 / 高齢者 / 摂食 / 会話 / QOL |
研究開始時の研究の概要 |
舌接触補助床(Palatal Augmentation Prosthesis:PAP)は明確な適応基準や作製法が明かとはいえない。PAP適応の判断として、疾患よりも病態(特に舌挙上不全・不良、構音不明瞭)が重要であり、PAPの問題として「装着感に問題がある」、「製作・調整に手間がかかる」「患者の負担が増える」などが挙げられる。 本研究は従来の発想とは異なり、高齢者に装着するだけで顎や舌を動かしたくなり、簡便に製作できる新たなPAPの開発を行うことを目的とする。このPAPにより高齢者の摂食や会話が飛躍的に向上できることを証明し、看護師等の多職種を通じて高齢者のOOLを向上させるPAPの普及を行う。
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研究実績の概要 |
PAPは舌癌術後、脳血管障害後遺症、加齢に伴う機能低下による嚥下障害ならびに構音障害に対するリハビリテーションにおいて代償的アプローチとして用いられている。しかし、明確な適応基準や製作法は明らかではない。本研究は、PAPの形態を決める術式や評価法について検討し、臨床経験があまりなくても容易に製作できる新たなPAPの製作法を開発して嚥下障害ならびに構音障害を有する高齢者へのPAPの適応基準を明らかにし、看護師等の多職種を通じて全国に普及させることも目的としている。 初年度はPAPを製作するときの臨床的な術式とPAPを装着したときの機能の変化について検討した。対象となった患者は、3名の脳血管疾患の後遺症による構音障害を有する患者、3名の舌癌術後で構音障害または嚥下障害を有する患者、2名の加齢に伴う口腔機能低下により嚥下障害または構音障害を有する患者であった。形成用材料として当初計画していた抵触点のワックスを用いる方法に加えて、光重合レジンを用いた製作法についても検討した。さらに、PAPの効果が奏功しない構音障害を有する舌癌術後の患者に対する代替法として舌補綴装置を製作した。機能評価として舌圧測定、反復唾液嚥下テスト法(RSST)、改訂水飲みテスト(MWST)、嚥下音の聴診、パラトグラム、オーラルディアドコキネシス、発語明瞭度検査を行い、一部の患者では嚥下内視鏡検査も行った。 その結果、ワックスを用いるPAPの製作方法は質の高いPAPを製作できるが製作に日数を要すること、光重合レジンを用いることにより即日で質の高いPAPの製作が可能なことが明らかとなった。PAPや舌補綴装置の製作にあたり、構音検査としてパラトグラム、オーラルディアドコキネシス、発語明瞭度検査が有効であった。また、嚥下機能検査として舌圧測定、RSST、MWST、嚥下音の聴診、嚥下内視鏡検査が有効であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ感染症による診療制限が影響したこともあり、当初に予定していたよりも患者数が少なかった。このため、統計学的な検討に必要な患者数が得られなかった。 また、当初行っていた抵触点のワックスを用いたPAPの製作方法は製作日数を要したため、患者数の増加に支障があった。そこで、光重合レジンによる製作法を検討したところ、即日で製作が可能となったことから、光重合レジンを用いた製作方法についても検討する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
1)これまでの研究結果を参考として、舌圧測定、反復唾液嚥下テスト法(RSST)、改訂水飲みテスト(MWST)、嚥下音の聴診、パラトグラム、オーラルディアドコキネシス、発語明瞭度検査、嚥下内視鏡検査の改善を図ると共に、患者数を増加する。 2)嚥下造影検査を追加する(Videofluorography:以下VF検査):①誤嚥、②嚥下後の口腔残留、③嚥下後の咽頭残留を(-:なし、+:ある、++:多い、+++:非常に多い)で判定する。また、それぞれの試料を④嚥下し切るまでに要した嚥下回数を喉頭挙上の状態から測定する。⑤口腔通過時間および咽頭通過時間:VF画像をフレームプレート30fpsでコンピューターに取り込み分析を行う。
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