研究課題/領域番号 |
22K19663
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山岸 良匡 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20375504)
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研究分担者 |
高田 碧 公益財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防健診部・健康開発, その他部局等, その他 (00850885)
木原 朋未 筑波大学, 医学医療系, 助教 (10912165)
陣内 裕成 日本医科大学, 医学部, 講師 (50805421)
村木 功 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70731561)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 疫学研究 / 運動器 / サルコペニア / フレイル / 心不全 / NT-proBNP |
研究開始時の研究の概要 |
50年以上にわたり研究代表者らのグループと協働して生活習慣病の予防対策を行っている秋田、茨城、大阪の地域住民健診受診者を対象として、中年期のサルコペニア・プレサルコペニア等の運動器機能障害と、その後の心不全発症との関連を明らかにすることを目的とする。並行して、本研究期間に実施したサルコペニア関連検査とNT-proBNPを用いた断面分析も行うとともに、将来的に長期追跡を行うことを視野に入れたデータベース整備を行う。本研究を通して、これまで別々に考えられていた循環器疾患と運動器疾患予防が同一の俎上で対応し、地域保健の現場においてサルコペニア予防を循環器疾患予防の観点から導入することを視野に入れる。
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研究実績の概要 |
高齢による運動器機能障害・疾患は、わが国の要介護の約3割を占める最大の要因である。とりわけ歩行速度、筋肉量、握力等の身体機能から判定されるサルコペニアとその前状態であるプレサルコペニアは、転倒や寝たきり等の虚弱・フレイルの要因として注目される。サルコペニアとともに広義のフレイルを構成する身体的要因として、認知症や心不全、慢性腎臓病などがあり、これらは併存し互いに影響を及ぼすことが多く、その治療・管理は地域医療や在宅医療、リハビリの現場において大きな課題となっている。このことから、加齢に伴う筋力や筋肉量の低下が、心不全の発症や予後に影響を及ぼすという研究仮説が想定されが、サルコペニアが心不全と関連することを直接前向きに検討した疫学的エビデンスはない。そこで本研究では、中年期のサルコペニア・プレサルコペニア等の運動器機能障害と、心不全発症との関連を縦断的・横断的に明らかにすることを目的としている。 対象は、50年以上にわたり生活習慣病の予防対策、および脳卒中や認知症等の要介護に関連する疾患の追跡研究を行っている秋田、茨城、大阪の地域住民健診受診者男女約4,000人である。このうち、2010-13年度に秋田、茨城の約5000人にNT-proBNPを測定しており、また2017-19年度には秋田、大阪の40~74歳の男女約1500人に運動機能検査(①筋肉量、②握力、③歩行速度、④立ち上がり検査)及び⑤生活動作能力問診を実施している。 令和4年度は、分担・協力研究者など若手研究者らの協力を得て、秋田・茨城の約2700人にNT-proBNP検査、秋田・茨城・大阪の約2600人に運動機能検査、約3700人に生活動作能力問診を実施した。分析用のデータセットの作成に着手し、予備的解析を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定に沿って、データの収集、整理、蓄積が進んでいる。さらに、次年度は新たに別の地域でも研究を実施できる見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
当初計画に沿って、フィールド調査を進めるとともに、データベースの構築と分析を進める予定である。
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