研究課題/領域番号 |
22K19669
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
百崎 良 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (70439800)
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研究分担者 |
牛田 健太 三重大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (30860671)
堺 琴美 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 助教 (30907035)
堀 真輔 三重大学, 医学部附属病院, 言語聴覚士 (60897742)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 入院関連能力障害 / リハビリテーション / フレイル / 医療ビッグデータ / リアルワールドリサーチ / リアルワールドエビデンス / レジストリーデータベース / 費用対効果 / 虚弱 / 健診・医療・介護データ |
研究開始時の研究の概要 |
急性期病院入院に伴うADL低下である「入院関連能力障害」は、虚弱高齢者の増加する本邦において対処すべき重要な課題であるが、その発症状況や発症がその後の健康面や金銭面に与えるインパクトは不明であり、その包括的予防戦略についてもこれまでほとんど検討がなされていない。本研究では入院関連能力障害発症の実態、その発症が健康面・金銭面に与える影響、入院関連能力障害発症リスク因子などを明らかにしたうえで、発症予測モデルを構築し、入院関連能力障害予防システムの実装効果を明らかにするものである。本研究により、入院関連能力障害予防システムの標準化と均てん化を目指す。
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研究実績の概要 |
急性期病院入院に伴うADL低下である「入院関連能力障害」は、虚弱高齢者の増加する本邦において対処すべき重要な課題であるが、認知度が低いため見過ごされやすく、その包括的予防戦略についてもこれまでほとんど検討がなされていない。 本研究では既存の医療ビッグデータベースを用いて、疾患ごとの入院関連能力障害発症割合を明らかにすること、入院関連能力障害発症のリスクファクターの同定、入院関連能力障害の発症がその後のアウトカムに与える影響の検討、を目的に研究を進めている。 我々は、大腿骨近位部骨折患者においてmultimorbidityとpolypharmacyがADLと関連していること、高齢リハビリテーション患者において低栄養がADL低下と関連していること、心不全入院患者においてHemoglobin-Geriatric Nutritional Risk IndexがADL低下を予測できること、脊椎圧迫骨折患者において週末リハビリテーションがADL低下を予防すること、脊椎圧迫骨折患者において低栄養がADL低下と関連することを報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
すでに既存の医療ビッグデータを入手し、順調にデータ解析、論文執筆を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
これまで同様、医療ビッグデータを活用し、入院関連能力障害に関するデータ解析、論文執筆を進めていく。特に、医療費や採血結果に関するデータも入手できたため、医療経済学的な解析を進めていく。また、入院関連能力障害に特化した新しいレジストリーデータベースの構築を進めていく。
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