研究課題/領域番号 |
22K19690
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
栗田 宜明 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 特任教授 (80736976)
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研究分担者 |
脇田 貴文 関西大学, 社会学部, 教授 (60456861)
次橋 幸男 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (80793984)
川口 崇 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (60548486)
矢嶋 宣幸 昭和大学, 医学部, 准教授 (70384360)
柴垣 有吾 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (70361491)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 医師への信頼 / 代診 / 処方エラー / 医療の質・安全 / 患者安全 / 守秘義務 / 予約システム / トラスト / チーム医療 / 臨床疫学 / 交代制 / 多職種 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「医療機関への信頼度・チーム医療への信頼度」を測るためのトラスト尺度を開発する。次いで、本トラスト尺度の計量心理学的評価を行う。さらに、本トラスト尺度と臨床アウトカムの臨床疫学調査を行う。これらの応用研究を通じて、新型コロナに伴い医療供給体制への信頼が揺らぐ本邦で、複数主治医制・交代制や多職種関与下でも安心できて持続可能なヘルスサービスの供給と信頼向上に活かす。
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研究実績の概要 |
研究1. チーム医療トラスト(複数主治医制)の要素を抽出するための基礎調査:「医療機関・チーム医療トラスト(複数主治医制・多職種の関与)」を測る尺度の開発のために、前段階として、チーム医療の要素をなす「主治医の代診」が、主治医の信頼度に及ぼす影響を検討することにした。スタンフォード大学のThom教授と共同研究を開始し、米国における代診の状況を調査するとともに、国内の慢性疾患を対象に、代診の回数が主治医の信頼度に与える影響を解析した。この結果に関して論文化を進めている。 研究2. チーム医療トラスト(多職種の関与)の要素を抽出するための基礎調査:「医療機関・チーム医療トラスト(複数主治医制・多職種の関与)」を測る尺度の開発のために、前段階として、チーム医療の要素をなす「処方の誤り」等が、医師への信頼に及ぼす影響を検討することにした。ミシガン大学のAshwin准教授と共同研究を開始し、米国において外来予約や守秘義務の遵守、薬剤の処方のエラーに関するシステム要因や個人要因を調査するともに、国内の慢性疾患を対象に、処方の誤りや外来予約のエラー等が主治医の信頼度や医師全般への信頼度に与える影響を解析した。この結果に関して論文化を進めている。 研究3. 「医療機関・チーム医療トラスト(複数主治医制・多職種の関与)」を測る尺度の文献調査:医療機関に対する信頼度を測定する尺度などを同定し、本研究課題のための項目を作成するための基礎資料とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
複数の慢性疾患を対象に、医療機関やチーム医療に対するトラストを損ねる要因を探るための横断研究が完了した。その結果、解析論文化の準備と国際共同研究へと発展させることができた。また、医療機関やチーム医療に対するトラストの文献調査も進めている。従って、概ね計画通りと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、次のことを明らかにする:①慢性疾患を対象とした調査研究から、チーム医療の不十分なパフォーマンスは、そのチームだけに対してでなく、他の医療に対するトラストを損ねるか。②チーム医療トラスト(複数主治医制)の要素を抽出するための基礎調査を完了させて尺度の項目を作成する。
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