研究課題/領域番号 |
22K19701
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 福岡医療短期大学 |
研究代表者 |
中園 栄里 福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 講師 (10343732)
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研究分担者 |
力丸 哲也 福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (10299589)
大倉 義文 福岡大学, 医学部, 教授 (80352293)
南 レイラ 福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 講師 (80758079)
古野 みはる 福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (20613433)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 口腔機能 / 食品群別摂取量 / 骨強度 / 食事 / 壮年期 / 高齢期 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、食事を介した骨粗鬆症予防と口腔機能向上を目指し、壮年期以降の骨強度と口腔機能、栄養素摂取状況の関連を明らかにすることを目的としている。そのため、①骨強度および骨強度に関連する栄養素と口腔機能低下との関連の検証、②骨粗鬆症予防と口腔機能向上を目指した食事レシピの開発および有効性の検証を行う。研究結果より壮年期から口腔機能を考慮した食生活指導による骨粗鬆症予防が期待できる。
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研究実績の概要 |
舌口唇の運動機能を示す速度や巧緻性を包括的に計測するオーラルディアドコキネシス(ODK)は口腔機能低下症の測定項目の1つであり、摂食行動、栄養などのQOLに影響を及ぼす。オーラルフレイルのリスク回避のために、ODK低下を示唆する食品群とは何かを検討した。 対象者は50歳以上の40名(男性11名、女性29名)とした。ODKは、1秒当たりの「パ」「タ」「カ」それぞれの音節の発音回数を計測し、6回未満/秒を舌口唇運動機能低下群(ODK低下群)と6回以上/秒をODK高値群に分類した。食事摂取頻度調査は(株)教育ソフトウエア アウトソーシング版を用いた。 ODK「パ」「タ」「カ」それぞれのODK低下群の男女比、BMIに有意差はなかった。食品群別摂取量では、ODK「タ」低下群は、豆類の摂取量が多く、キノコ類と肉類の摂取量が少なく、ODK「カ」低下群は、キノコ類の摂取量が少なかった。ODK「パ」では有意差はなかった。エネルギー調整後も結果は変わらなかった。「タ」と「カ」のODK低下群となるリスクを多変量ロジスティック回帰分析したところ、キノコ類の摂取量10gが増加するとODK低下群となるリスクを抑制することが分かった。 キノコ類は繊維が多いため、舌や口腔の運動が低下すると食べづらいと考えられる。本研究では、キノコ類の摂取量の低下は、口腔機能(舌口唇運動機能)の低下を示す1つの目安となることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
口腔機能向上に繋がる食品を順調にピックアップできている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、口腔機能向上に繋がる食品を検索しており、その食品が骨強度に影響があるかを検討する。
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