研究課題/領域番号 |
22K19702
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
桜井 良太 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00749856)
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研究分担者 |
渡邊 塁 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 客員研究員 (20793326)
藤原 佳典 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50332367)
桜井 政成 立命館大学, 政策科学部, 教授 (90425009)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 社会的孤立 / 積極的孤立 / 高齢者 / 精神的健康 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、多くの疫学調査から明らかになってきている「社会的孤立が引き起こす健康状態の悪化」が、他者との関わり合いに関する嗜好性(他者との積極的なかかわりを好むか否か)の違いにより、どのように変化するか明らかにすることを目的とする。具体的には健診調査と脳画像検査の両者を行い、ヒトの社会性と健康の関連の理解を進め、高齢期の社会との関わりのあり方を啓発することを目指していく。
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研究実績の概要 |
本研究では、多くの疫学調査から明らかになってきている「社会的孤立が引き起こす健康状態の悪化」が、他者との関わり合いに関する嗜好性(他者との積極的なかかわりを好むか否か)の違いにより、どのように変化するか明らかにすることを大きな目的とする。本年度は他者との関わり合いの嗜好性が高齢者の精神的健康度に与える影響を横断的に検討した。研究では615名の地域在住高齢者に対し、社会的孤立の有無(他者交流の頻度から定義)、独り好き傾向の有無、人付き合いに対する煩わしさの有無を調査するとともに、精神的健康度(ウェルビーイング尺度であるWHO-5と、抑うつ尺度であるGDS)を測定した。研究参加者の25.7%が社会的孤立に該当した。このうち、独り好きの割合は46.2%、人付き合いが煩わしいと感じている者の割合は43%であった。社会的孤立、独り好き、人付き合いに対する煩わしさを要因とした3要因の分散分析の結果、WHO-5とGDSともに、社会的孤立と人付き合いの煩わしさの要因に有意な交互作用が認められ、社会的孤立している者で、かつ人付き合いが煩わしいと感じている者ほど精神的健康度が悪い傾向が認められた。本研究から、従来報告されている社会的孤立と精神的健康悪化の関連には人付き合いに対する嗜好性が関与しており、社会的孤立に該当する者であっても他者との関わり合いに肯定的である者は精神的健康度がある程度保たれる傾向にあることが分かった。以上から、社会的孤立を一律に健康リスクと捉えることには注意が必要であることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
基礎調査となる横断研究は終了しており、脳研究に関しても準備が進んでいる。以上から本研究は概ね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は調査対象年齢を広げ、インターネット調査によって人付き合いに対する嗜好性と精神的健康度の関連を検討する。加えてfMRIを用いたメカニズム研究に関しても昨年に続いて遂行していく。
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