研究課題/領域番号 |
22K19776
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分60:情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
笠原 正治 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (20263139)
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研究分担者 |
笹部 昌弘 関西大学, 総合情報学部, 教授 (10379109)
原 崇徳 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (70907881)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | ブロック・チェーン / インセンティブ・メカニズム / 合意形成アルゴリズム / セキュリティ / トラスト / 報酬罰則型投票メカニズム / 投票方式 / 信頼度推定 / 行動経済学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,不特定多数の参加者集団に対し,正直な参加者のみならず,悪意のある参加者さえもシステムに貢献する行動変容を誘発する投票型インセンティブ・メカニズムを創出する.具体的には,参加者の信頼度の定量化と推定法を確立し,参加者の効用を行動経済学の知見を基に定式化し,さらには参加者の投票履歴を基にした報酬罰則型投票メカニズムを設計することで,不特定多数の参加者からなる集団上で真正性を保証した情報サービスを提供するコンセンサス・コンピューティングの創出を目指す.
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研究成果の概要 |
不特定多数の参加者集団に対し,正直な参加者の貢献に加えて,悪意のある参加者さえもシステムに貢献する行動変容を誘発する投票型インセンティブ・メカニズムを創出するための基礎的検討を行った.具体的には,ブロック・チェーン・ネットワークにおける参加者間のインセンティブ相互作用の分析,電子投票システムにおける投票集計処理の正当性証明,SNSに参加するユーザの信頼度と情報拡散分析,の3点について研究を展開した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
合意形成は多様な利害関係者間で意見の一致を図る重要なプロセスであり,近年ではブロック・チェーンにおけるコンセンサス・アルゴリズムを中心に信頼できる合意形成法が重要となってきている.本課題では,ブロック・チェーンに基づく情報サービスが持続的かつ健全に発展するための高信頼合意形成メカニズムについて,ユーザの信頼度,プライバシー保護,インセンティブ・メカニズムの観点から基礎的な研究を行ったものである.
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