研究課題/領域番号 |
22K19833
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分62:応用情報学およびその関連分野
|
研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
池田 和司 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (10262552)
|
研究分担者 |
山川 俊貴 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 客員教授 (60510419)
|
研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
|
キーワード | 排便予測 / 腸音 / ヘルスケア / 排便障害 |
研究開始時の研究の概要 |
介護における排泄の問題を解決するため、ウェアラブル腸音計を開発し腸音を利用した排便時刻を推定する。そのため、 以下のようにA) ウェアラブル腸音計の開発、B) 排便時刻推定アルゴリズムの開発、C) 排便時刻予測の実証実験、を行う。 ウェアラブル腸音計の開発では、多重マイク化及び信号処理技術により音を分離する技術を導入する。排便時刻推定アルゴリズムの開発では、機械学習アルゴリズムと逐次ベイズ推定を組み合わせて実現する。排便時刻予測の実証実験では、まずは電子聴診器により実証実験、その後に新規開発したウェアラブル腸音計で実証実験を行う。
|
研究実績の概要 |
本研究は腸音により排便を予測するシステムを開発することにより、介護者の負担を減らすとともに被介護者のQOLを向上させることを目的としており、A) ウェアラブル腸音計の開発、B) 排便時刻推定アルゴリズムの開発、C) 排便時刻予測の実証実験、を3本柱としている。 2022年度は実験の詳細を検討し、本学倫理審査委員会の承認を得ることができた。上記の3点については、Aはウェアラブル腸音計の仕様策定を進めた。当初は多重マイク化と音源分離技術による腸音抽出を予定していたが、多重マイクはコスト面で難しいことがわかり、単一マイクの特性の工夫での実現を検討している。Cにおいては腸音から排便の前か後かを特定できる、すなわち腸音に排便の情報が含まれていることを実証した論文をIPSJ Trans Bioinformaticsに発表した。一方でAの検討が遅れ追加データが得られていないことから、Bについては進捗はなかった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究分担者および研究協力者の転職等の仕事の都合により、新規データ取得ができなかった。しかし研究倫理審査の承認を得たことから、2023年度以降にこの遅れは取り戻せると考えている。
|
今後の研究の推進方策 |
「5.研究実績の概要」で記載したAおよびCについては多重マイク化を待つことなく単一マイクのウェアラブル腸音計を作成し、データ取得を進めて排便予測のProof-of-Conceptを実現する。 また、Bについてはデータ取得や特徴量選択を待つことなく、逐次ベイズ推定アルゴリズムを構築し、状況によっては他分野への応用も検討する。
|