研究課題/領域番号 |
22K19900
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
大石 芳江 順天堂大学, 革新的医療技術開発研究センター, 特任研究員 (90648130)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ヒトE細胞 / 赤芽球 / 分化誘導 / ヒトES細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は、ヒト胚性幹 (ES)細胞から赤血球製剤を作製し、再生医療等製品としての実用化を目指している。本申請では、順天堂大学で所有するヒトES細胞 7株 (SEES 1~7)について赤芽球への分化指向性の高い株を選定し、ヒトES細胞由来赤芽球の培養プロトコルの確立及び機能評価を実施する。また、赤血球製剤として安定供給するための方法として、分化誘導方法の最適化、増殖期間の制御、および凍結保存の可能性について検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は、ヒトES細胞を出発原料として赤芽球、赤血球を効率的に分化誘導するための技術、製造した赤芽球の効率的な増殖法および凍結保存法を開発し、安定的に輸血用血液を供給する仕組みを構築することを目的としている。 今年度は、1) 原料とするヒトES細胞の選定および2) マウスES細胞を用いた赤芽球への分化誘導法の検討を実施した。1)では、順天堂大学で所有するヒトES細胞 7株のうち2株について、支持細胞を必要としない (Feeder Less) 培養法を確立し、各株の培養には、細胞死を抑制するROCK阻害剤の要求性がそれぞれ異なることを確認した。赤芽球へ分化誘導する株として、培養効率の点からROCK阻害剤要求性の低い株を選定した。 2)では、マウスES細胞をOP9との共培養によって細胞塊を形成させ、得られた細胞塊の培養期間を検討した。培養期間を変化させた場合に、qPCRにより発現遺伝子を解析した結果、短期間での場合は胎児型の造血幹細胞、長期間の場合は、成人型の造血幹細胞が誘導される可能性が示唆された。成人型の造血幹細胞へ誘導した細胞は、その後の赤芽球への分化誘導により半永久的な増殖を示し、それらの赤芽球は成人型を示すグロビン遺伝子 (α-globin, β-globin)の発現の増加が観察された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
順天堂大学で保有するヒトES細胞7株のうち2株の培養は実施、継続しているが、5株については未実施である。ヒトES細胞はマウスES細胞と異なり、非常にストレスに弱く、通常の細胞培養操作では簡単に細胞死を起こすため、培養の継続が困難であった。そのため、マウスES細胞では効率の良い赤芽球の分化誘導法が確立できているが、ヒトES細胞への応用が進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
現在、培養に着手していないヒトES細胞5株について拡大培養を実施すると共にFeeder Less化し、赤芽球を製造するための出発原料として保管する。それらの細胞の性質を生化学的、分子生物学的手法によって解析した後、赤芽球への分化指向性の高い株を選定し、マウスES細胞にて得られた分化誘導法の知見を基に赤芽球への分化を検討する。
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