研究課題
挑戦的研究(萌芽)
腸の情報伝達系として腸管神経系が存在し,小腸上皮や平滑筋組織と互いに連動して消化管情報を神経系より大脳に伝達している(脳腸相関).既往の脳腸相関の培養系に関する検討は,細胞を用いない概念的な検討に留まっている.そこで,本研究では,腸管オルガノイドと神経組織を共培養することで神経ネットワークを有する小腸培養組織を形成し,神経組織の電気応答に対応した腸管組織の応答評価を行うと共に,小腸組織の自動運動の制御を試みる.本研究は,培養小腸組織の三次元構造形成と自動運動機能の獲得を目指すものであり,画期的な新規バイオアッセイツールの提案となることが期待される.