研究課題/領域番号 |
22K19933
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
土屋 淳紀 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70464005)
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研究分担者 |
佐野 将之 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (80415687)
西村 健 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80500610)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | エクソソーム / 間葉系幹細胞 / マクロファージ / 肝硬変 / 細胞外小胞 |
研究開始時の研究の概要 |
日本で40万人程度が罹患する国民病の一つである肝硬変では、元々ある再生能力が低下するが、現在肝線維化改善・再生促進を誘導する薬はなく高いニーズがある。 今までの研究で肝臓内に集積し組織修復に関わるマクロファージを以下に良い状態に変化させるかが重要であることがわかっている。 今回我々は、間葉系幹細胞を改変し、そこから産生されてくるエクソソームをマクロファージに対して効果的に働く様に改変し、将来の治療薬となり得るか検討を行いたい。
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研究成果の概要 |
我々は、今回の研究にて、エクソソーム内にtdTomato及びAnnexin A1を導入する事に成功した。tdTomato導入により、肝硬変ではマクロファージ内に大量に取り込まれる事が確認でき、治療を目指す上でのエクソソームの動態の基盤データを得ることができた。また、我々がマクロファージを抗炎症に導く可能性のある一つとして考えているAnnexin A1の導入では、導入されていることは確認できたが、治療効果が劇的に高まるところまではいかなかった。単一のタンパクでは不十分であった可能性、内容物が全体的に変わる可能性等今後の課題があるが、導入システムの確立は非常に有意義で今後の基盤データとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクソソームは細胞培養上清から修飾を施さずにそのまま採取される天然型や特定の細胞株培養上清液や特定の動植物やその培養細胞などからエクソソームを精製・回収した後にペプチド付与などの修飾を施したり、エクソソームの供給元である細胞あるいは動植物等に遺伝子改変を施したりすることで、特定の機能をEVsに付与するもの、また特定の治療薬を内包することでドラッグデリバリーシステム(DDS)の担体として利用する改変型EVsがあり、今回の結果は、改変型エクソソームを将来、目指す上での重要な基盤データを得ることができた。
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