研究課題/領域番号 |
22K19936
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
近藤 昌夫 大阪大学, 大学院薬学研究科, 教授 (50309697)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 経皮吸収 / 皮膚バリア |
研究開始時の研究の概要 |
近年のゲノム・プロテオーム創薬研究の進展には目覚ましいものがあり、ペプチド・蛋白質・核酸医薬品等の画期的バイオ医薬シーズが生まれつつあるが、これらのバイオ医薬は、生体膜透過性に乏しい上に消化酵素によって分解されやすく、注射による投与を余儀なくされている。
消化酵素による分解を回避できること、非侵襲性であることから、経皮投与が理想的な投与方法であるものの、元来皮膚は外部環境から生体内部環境を保護するバリアとして機能しており、ここに経皮投与薬創製の難しさがある。本研究では、バイオ医薬の非侵襲性投与に資する皮膚バリア制御技術の開発に挑戦する。
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研究成果の概要 |
本研究では、予備検討の結果を踏まえ、独自かつ随一のTJ modulator/binder技術を皮膚バリア制御の観点から捉え直し、画期的バイオ医薬シーズの経皮投与に資する皮膚シールド制御技術の開発に挑戦し、以下の4つの成果を得た。1)皮膚バリアを担うTJシールド構成蛋白質を同定、2)当該構成蛋白質発現制御活性物質探索系を構築、3)当該構成蛋白質発現制御分子候補を複数同定、4)バリアを減弱させる活性を有する分子、バリアを強固にする活性を有する分子を複数単離 これらの成果は、バイオ医薬の経皮投与の基盤技術としての展開が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、予備検討の結果を踏まえ、独自かつ随一のTJ modulator/binder技術を皮膚バリア制御の観点から捉え直し、画期的バイオ医薬シーズの経皮投与に資する皮膚シールド制御技術の開発に挑戦し、複数の皮膚シールド制御分子候補を得た。この成果は、経皮投与の積年の隘路であった皮膚バリア透過をはじめて克服するものであり、これまで注射による投与を余儀なくされていた核酸や環状ペプチド等の中分子医薬のみならず、経口投与されている全ての医薬品を貼る薬として製剤化する基盤技術となりうる。
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