研究課題/領域番号 |
22K19971
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0101:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 二松學舍大學 |
研究代表者 |
和久 希 二松學舍大學, 文学部, 講師 (40965927)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 魏晋玄学 / 玄言詩 / 何劭 / 王弼 / 韓康伯 / ユ闡 / 荘子 / 周易 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、西晋期から東晋期にかけて文学史上に出現した「玄言詩」の隆盛に着目し、それを直前の魏晋交替期に盛行していた「魏晋玄学」の思想史的文脈に接続させようとする取り組みである。これにより、従来は必ずしも有機的に結びついてこなかった魏晋時代の思想史と文学史の汽水域を明らかにし、両者をなめらかに疎通させながら統合的に把握することが本研究の目的である。そのために本研究は、文献学的方法により両者の特徴的語彙を洗い出すとともに、それらの思想的背景、および論理や表現における連続性を詳細に精査・検証することにより「魏晋玄学」から「玄言詩」へと架橋する継承関係の実態の解明を目指すことにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、西晋期から東晋期にかけて文学史上に出現した「玄言詩」の隆盛に着目し、それを直前の魏晋交替期に盛行していた「魏晋玄学」の思想史的文脈に接続させようとする取り組みである。本研究期間においては、具体的には(1)西晋の何劭による玄言詩と魏晋玄学理解、(2)『周易』注釈史における三国魏の王弼と東晋の韓康伯による解釈の相違点、そして(3)東晋のユ闡による玄言詩と『荘子』『周易』解釈について取り上げ、研究成果を発表してきた。これにより、従来必ずしも密接に結びついてこなかった魏晋時代の思想史と文学史の汽水域を解明し、両者をなめらかに疏通させながら総合的に把握するための視座の一端を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の遂行は、魏晋時代を対象として、当時の形而上学の諸相を主対象とするものであり、のみならず西晋期から東晋期にかけて文学史上に出現した「玄言詩」の思想史的背景を明らかにするという意義をもつ。ゆえにその成果は、中国哲学、中国文学の複数の領野に貢献するものであるといえる。
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