研究課題/領域番号 |
22K19994
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山本 冴里 山口大学, 国際総合科学部, 准教授 (00634750)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 統合的教授法 / 言語への目覚め活動 / ベトナム語 / 多元的アプローチ / 相補性 / 自律学習 / 言語と文化への多元的アプローチ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、日本で暮らす成人の多くが既に保有している日本語・英語の知識やスキルを、初期のベトナム語自律学習に活かすためのアプローチについて提言することである。 そのために、フォーカス・グループ・インタビューによる調査と分析を通して、日本語を母語とし英語の学習経験を持つ成人が、ベトナム語で話された/書かれた素材を提示された際、どのように、その内容、語の意味、文法、成り立ちを理解しようとするのかという認知プロセスを明らかにする。あわせて、ベトナム語のどのような部分については、日本語・英語の知識やスキルから推論が可能なのか(どのような部分については不可能なのか)ということについて検討する。
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研究実績の概要 |
前年度までに、1)統合的教授法(Integrated didactic approach)の具体的な手法と効果について、および2) 新たな目標言語に取り組もうという際の自律学習ストラテジーについて、先行研究を整理した。また、両者を照合しつつ、統合的教授法(Integrated didactic approach)が、二重の単一言語主義の強い日本という文脈において成人の自律学習支援にどのように応用できるか、ということについて検討した。あわせて、データ収集時に使用するベトナム語の素材をほぼ確定した。 本年度には、データの収集と分析を開始した。まだ質量ともに十分なものになってはいないため、次年度も継続する予定である。
また、収集した資料のなかには、統合的教授法のためではなく、「言語への目覚め活動(」Awakening to languages)の文脈で使用できるものもあった。この資料を用い、言語への目覚め活動」のワークショップを複数回実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ライフイベントによる遅れが取り戻しきれていないが、昨年度よりは順調に進んだものと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
データの収集と分析を継続する。ベトナム語を主としつつも、ベトナム語に限ることなく、日本語母語話者が、自分にとって新たな言語について、推論し、仮説を生成し、検討し、限定するプロセスについて探求する。
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