• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

言語資源としての琉球の「神歌」の活用―沖縄諸島を中心にー

研究課題

研究課題/領域番号 22K19995
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0102:文学、言語学およびその関連分野
研究機関大東文化大学 (2023)
九州大学 (2022)

研究代表者

CARLINO SALVATORE  大東文化大学, 外国語学部, 助教 (60965565)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード琉球諸語 / 沖縄語 / 神歌 / 言語ドキュメンテーション / 琉球 / 沖縄 / 伝統行事 / 祭祀 / 言語資源 / 言語学
研究開始時の研究の概要

本研究では、琉球列島の伝統行事において琉球諸語で謡われる「神歌」のコーパスを構築し、言語資源としての活用を試みる。焦点は沖縄諸島に当てる。地域の方向けに、分かりやすい表記の神歌のテキストも作成する。神歌に関しては多くの課題ある。例えば、琉球で権威の高い首里の方言は神歌でどのように使われていたか、現代沖縄語でなくなった特徴が見られるのか、または民俗語彙にはどんなものが使われるかなど、言語接触、歴史言語学、言語人類学などに関わる課題がある。本研究を進めることによって、沖縄語の記録のための資源を集成し、琉球諸語の研究を促し、そして言語とともに危機にある神歌の継承そのものに役立つ成果があげられる。

研究成果の概要

本プロジェクトの第一目標は沖縄諸島の伝統行事で、沖縄諸島で話される沖縄語で歌われる「神歌」のコーパスを構築し、ネット公開することでした。この第一目標に達成し、「琉球神歌コーパス」を作ることができ、ネット公開しました(http://kamiutaco.net)。現時点では沖縄県伊平屋村字田名の「うんじゃみ」という祭祀で歌われる「テルコグチ」のテキストが公開されています。このテキストに音素表記、かな表記、グロスと翻訳が付与されています。今後音声も追加し、さらに随時他の地域の歌のデータを追加する予定です。初期版で沖縄諸島を出発点にしましたが、琉球列島全体で歌われるものに拡大する予定です。

研究成果の学術的意義や社会的意義

琉球列島で話される琉球諸語が消滅の危機に瀕しており、記録と復興のためその記述が緊急の課題になっています。近年、これらの言語の記述が進むようになりました。記述の一貫として、談話、民話、民謡にグロスが付与され、言語資源として活用されていますが、今まで神歌を対象にしたものがなく、本プロジェクトで作ったコーパスの神歌を対象にしたのは初の試みになりました。神歌には現代語で見られない特徴が多く見られるため、歴史的研究での活用が期待されます。また、言語と同様継承されていない伝統文化を記録するために重要な役割もあり、社会的意義もあります。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 琉球の神歌コーパス構築の初期報告2023

    • 著者名/発表者名
      カルリノ・サルバトーレ
    • 学会等名
      第55九州方言研究会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 琉球の神歌コーパス作成について2023

    • 著者名/発表者名
      カルリノ・サルバトーレ、カーズ・バーバラ
    • 学会等名
      DHフェス2023
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 琉球神歌コーパス

    • URL

      http://kamiutaco.net/index.html

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi