研究課題/領域番号 |
22K20035
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
ANDASSOVA Maral 早稲田大学, 高等研究所, 講師(任期付) (80962076)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 出雲国風土記 / 出雲国造神賀詞 / 『出雲国風土記』 / 古事記 / 日本書紀 / 出雲 / 間テクスト性 |
研究開始時の研究の概要 |
8世紀において『古事記』と『日本書紀』とならび諸国風土記が成立する。その中で『出雲国風土記』は中央から派遣された国司ではなく、在地の存在、出雲国造によって編纂されたことで知られる。本研究では出雲の固有性を重んじながら、『出雲国風土記』を『古事記』と『日本書紀』と宗教的・神話的空間を共有していた書物としてとらえる方法を示していく。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は〈関テクスト性〉の側から『古事記』、『日本書紀』、『出雲国風土記』、『出雲国造神賀詞』を解読することによって、『出雲国風土記』に対して新たな解釈と方法を導き出すことにあった。本課題に関する文献調査、現地調査、資料収集・解読をとおして、次のように成果の発表ができた。日本国内の学会発表を2件、国際会議での発表を2件行い、学会誌で論考を1件刊行した。これによって、「間テクスト性」という方法を導入した上で、『出雲国風土記』に対する新たな視野を提供できた。また、国際学会での発表通して、国際的な日本古代文学分野における『出雲国風土記』研究の重要性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年は古代文学関連の学会において、一つのテクストに閉ざされるのではなく、いくつかのテクストの間で共有されている要素に目を向け、分析を行う方法が注目されるようになってきている。本研究は「間テクスト性」という方法を構築することによって、諸学会へ新たな視覚を提示できた。また、本研究によって構築される「間テクスト性」という方法概念は『出雲国風土記』のみならず、他の『風土記』や『古事記』、『日本書紀』の解読にも適用され、古代文学のテクストの解釈・位置付けに対して新たな可能性を導き出すことに意義がある。
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