研究課題/領域番号 |
22K20041
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
竹内 洪介 就実大学, 人文科学部, 講師 (60963139)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本近世文学 / 豊臣秀吉 / 歴史学 / 軍記 / 仮名草子 / 写本 / 実録 / 読本 / 太閤記物 / 太閤記 / 近世文学 / 軍書・軍記 / 軍書 / 山崎の戦い / 絵本太閤記 / 小瀬甫庵 / 小牧・長久手の戦い / 出版 |
研究開始時の研究の概要 |
豊臣秀吉の伝記的資料である太閤記物散文作品群の諸書・諸本を収集し、権力者との関係に注目しつつ分類・整理して体系化する。体系化した太閤記物を基軸として、近世期における書物と権力の関係を通史的に解明するとともに、これを日本近世文学研究における一つの評価軸としても構築・提示し、日本近世文学史上に位置づける。既に近世初頭期および近世後期~末期の主要な太閤記物の展開は解明できているため、本研究では近世前期~中期に成立した太閤記物の展開を中心に考察していく。
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研究成果の概要 |
本研究では、豊臣秀吉の伝記的資料である太閤記物散文作品群の諸書・諸本を収集し、権力者との関係に注目しつつ分類・整理して体系化することを目指した。特に本研究では、『太閤記』を中心に取り上げるとともに、小牧・長久手の戦い等、秀吉が活躍した戦に注目して『絵本太閤記』や『絵本豊臣勲功記』など、近世後期の太閤記物も検討に含める形で考察した。最終的に、近世期における太閤記物の展開を、近世前期太閤記物を中心に辿り、文学が政治権力等、社会的要因によって変容するさまを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は従来歴史学的考証の視座からのみ構築されてきた〈太閤記物〉の基礎研究を文学的視座から捉え直し、初めて体系化しようとする点に学術的意義がある。豊臣秀吉は大河ドラマでも頻繁に取り上げられるなど、社会的に関心の高いテーマであるが、本研究は秀吉のイメージが定着・展開した近世期の太閤記物を改めて総合的に整理・分析するものであり、社会的訴求力が高いものと考える。
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