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環境的要因と人為的要因との双方向検討による村落景観変遷史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K20064
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0103:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

土山 祐之  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 助教 (00963216)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード環境的要因 / フィールドワーク / 景観変遷史 / 村落史 / 水利灌漑 / 景観変遷 / 聞き取り調査 / 村落 / 環境 / 現地調査 / 古気候データ / 景観史 / 災害史
研究開始時の研究の概要

本研究では、近世文献資料から自然災害関係資料ならびに景観変遷資料を抽出し、それを古気候データと比較検証することでいかなる環境的要因が村落景観の変遷に影響を与えたのかという点について検討する。加えて、フィールドワーク(ヒアリング調査)を実施し、自然環境の変化や景観変遷が人々の生活に与えた影響について検討する。
最終的には、これらの成果踏まえて調査フィールド(佐賀県小城市)の近世的景観を復原し、中世から現代に至るまでの景観変遷の様相をGISを用いて可視化する。加えて、国立歴史民俗博物館の総合資料学情報基盤システム(khirin)にデータを格納し、研究成果の一般公開を促進する。

研究成果の概要

文献資料と古気候データとを相互検証し、環境的要因が村落景観の変遷に与えた影響を明らかにすることを目的とした本研究では、佐賀県小城市を対象としてフィールドワークを展開し、生産に必要不可欠な水利灌漑調査および習俗・慣行の聞き取り調査を実施した。その結果、調査範囲全域の水利灌漑状況および水利慣行を把握することができ、かつGIS等を活用して調査成果を電子データ化した。文献調査では主に「小城藩日記」を対象に自然災害や景観変遷に関する史料の収集および古気候データとの付き合わせを行い、洪水・旱魃記事と古気候データとの相関関係を見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

用水下流域に位置する耕地を灌漑する目的で近世段階で新たに用水路が掘削された結果、その用水路の水を享受できない地域は現代に至るまで水不足に悩まされることになった。このことは、水不足という環境的要因と新規用水路掘削という人為的要因とが相俟って、特定の地域で現代に至るまでの慢性的水不足状態を発生させたとも言える。調査対象地における水利慣行は近世的秩序を引き継いだものであることが明らかとなったという学術的意義がある。かつ、こうした結果は聞き取り調査や景観調査などをもととしており、「かつて」の生活が現代の生活の深部にまで色濃く残存していることが把握できるという社会的意義もある。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 法隆寺による春日神木動座・帰座への供奉について-暦応年間を事例として-2023

    • 著者名/発表者名
      土山祐之
    • 雑誌名

      東京大学史料編纂所研究成果報告2022-8: 日本中近世寺社〈記録〉論の構築: 日本の日記文化の多様性の探究とその研究資源化

      巻: ー ページ: 114-128

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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