• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

企業組織事故の要因分析:組織構造が及ぼす効果の探究

研究課題

研究課題/領域番号 22K20128
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0107:経済学、経営学およびその関連分野
研究機関一橋大学

研究代表者

寺本 有輝  一橋大学, 大学院経営管理研究科, 特任講師 (50961934)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードaccident / safety / 経営学 / 経営組織論 / 組織構造 / 組織プラクティス / 組織事故 / 企業事故
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は,組織構造が組織事故の発生・防止に及ぼす影響を明らかにすることである.組織事故に関する既存研究は有益な知見を多数蓄積してきたものの,安全性を高める組織デザインについては十分に明らかにされていない.そこで本研究では,組織構造に関する質問票調査のデータと事故事例の大規模なオープン・データとを接合することで独自のデータ・セットを構築し,主に統計分析を通じて事故に影響を及ぼす組織要因について探索・検証する.

研究実績の概要

組織要因と事故の関係を分析した実証研究のレビューの範囲を広げて,知見の再整理を進めた.具体的には,これまで経営組織論にフォーカスしてレビューを行っていたが,心理学や人間工学などの関連領域にもその対象を広げたうえで,システマティック・レビューを行った.その結果,組織事故に影響を及ぼす組織要因は,①Safety climate,②ワーク・プラクティス,③事故経験,④組織構造,⑤組織プロセスに大別できることが明らかとなった.この分類にしたがって既存の実証研究を整理すると,Safety climateに着目したものが大半を占めており,その他の組織要因を扱った既存研究が不足しているといえる.この結果は,2024年6月に論文として投稿予定であり,現在,執筆を進めているところである.
また,この理論的な基盤をもとに,実証分析の修正を進めている.第1に,企業の組織構造が工場における事故率に及ぼす影響を分析している.これは,上述の④に分類される研究であり,既存研究の知見が不足している領域である.第2に,企業が事故を起こしたあとに,どのような対応を行ったかにフォーカスすることで,事故を契機とした組織学習の分析を行っている.具体的には,事故を経験したあとの組織構造の変更を質問票調査のデータによって分析している.これは上述の③および④に分類される研究であり,既存研究が着目してこなかった,複数の要因間の関係を明らかにすることを目指すものである.これらの実証研究の成果は,2024度末から2025年度にかけて,学会発表や投稿論文によって報告する予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の想定よりも,データベースの名寄せに時間がかかっているため.

今後の研究の推進方策

経営組織論だけでなく,心理学やOccupational Safetyといった関連領域における知見を理論的に統合する.そのうえで,組織レベルの要因と事故の関係に関する実証分析の精緻化を進めていく.

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-09-01   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi