研究課題/領域番号 |
22K20134
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
張 益民 京都大学, 経済学研究科, ジュニアリサーチャー (60967991)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 地元組織活動 / 伝統 / コミュニティ・バンク / 地理的場所 / 信用金庫 / 濁酒 / 社会規範 / 組織制度論 / 場所 / 相互構築 / 地域社会 / 地域産業 / institutional theory / Human Geography / unfiltered sake / Shinkin banks / Place |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日本における地域的な組織活動、特に濁酒密造と信用金庫の合併を研究事例として、組織活動と地域特性が相互にどのように影響し合っているかを探っているものである。 具体的には、以下の2つのプロジェクトを実施する予定である。一つ目のプロジェクトは、戦前期に濁酒の自家醸造が法的に禁止された後、秋田県の農民がどのように密造を続け、政府の取り締まりに抵抗していたかを探ることである。二つ目のプロジェクトは、信用金庫の統合による事業領域の拡大が、その融資活動にどのような影響を及ぼしたかを探るものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、地域の規範や伝統が地元の組織活動とどのように相互影響するかを探求しました。研究期間中、三つの研究プロジェクトを行いました。第一のプロジェクトでは、地域の地理的特性が伝統行動にどのように影響を与えるかを分析しました。第二のプロジェクトでは、組織の大きさが地元の組織活動にどのように影響を与えるかを分析しました。そして、第三のプロジェクトでは、社会規範と個人行動がどのように相互作用するかを先行研究を系統的に統合しました。これらの研究から、地域の規範と伝統が地元の組織活動と連携する仕組みをより理解することができ、地域社会の発展に役立てることができます。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義: この研究は、地域の規範と伝統が地元の組織活動とどのように連携するかについての理解を深めることで、組織論の理論的制約を克服することを試みました。具体的には、地域の地理的特性、地域に付与される意味と地元の組織活動との相互作用を明らかにしました。
社会的意義: この研究の成果は、地域経済の活性化と人口維持に貢献することができます。地域の特性や伝統が地元の組織活動とどのように連携するかを理解することで、地域密着型金融の在り方や地域伝統の振興策をより効果的に計画し、実行することが可能になります。また、この理解は地域文化の保全と観光の発展にも役立ちます。
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