研究課題/領域番号 |
22K20158
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
|
研究機関 | 長崎大学 (2023) 一橋大学 (2022) |
研究代表者 |
今仁 裕輔 長崎大学, 経済学部, 助教 (00967383)
|
研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 企業金融 / 企業間取引ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、特定の企業へのショック及び金融支援がサプライチェーン全体に与える影響について包括的に解明することである。特に本研究では中小企業を含む包括的な企業間取引ネットワークに関するデータを用いて、(1) 「特定の企業へのショックや金融支援はサプライチェーン全体にどのような影響を与えるのか」、(2) 「サプライチェーン上のどのような企業に対して金融支援を行うことが、サプライチェーン全体にとって効率的であるか」を明らかにし、企業の意思決定や今後の企業支援策への具体的なインプリケーションを導くことを最終目標とする。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、特定の企業へのショック及び金融支援がサプライチェーン全体に与える影響について包括的に解明することである。近年のCOVID-19禍では、半導体不足に代表されるサプライチェーン上の混乱が頻発しており、サプライチェーン全体のマネジメントを通じた生産工程の管理の重要性はより高まりつつあると考えられる。本研究では中小企業を含む包括的な企業間取引ネットワークに関するデータを用いて、「特定の企業へのショックや金融支援はサプライチェーン全体にどのような影響を与えるのか」を明らかにし、企業の意思決定や今後の企業支援策への具体的なインプリケーションを導くことを最終目標とする。 2022年度には、「特定の企業へのショックや金融支援はサプライチェーンにどのような影響を与えるのか」を分析する上で必要なデータセットを構築した。また分析も概ね終了し、銀行から企業への資金供給が増加することで、企業が予期せぬサプライチェーンの断絶に直面した際に、サプライチェーンの回復に寄与することを確認した。また資金供給を多く受けた企業ほど、企業がサプライチェーンを回復する際に地理的に分散させる傾向にあり、企業にとってより望ましいサプライチェーンの構築に寄与することを示唆する結果を得た。 2023年度には、前年度に行った分析の内容をまとめ、査読付きの専門誌へ投稿した。その過程で追加の分析等のブラッシュアップを行い、最終的には受理となった。
|