研究課題/領域番号 |
22K20167
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中石 知晃 九州大学, 経済学研究院, 講師 (30967021)
|
研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | データ包絡分析 / 産業連関分析 / グローバルサプライチェーン / 電力産業 / サプライチェーン |
研究開始時の研究の概要 |
あらゆる財の生産活動は複雑なサプライチェーンの上に成り立っている。サプライチェーン全体を考慮した生産パフォーマンスの定量評価は、包括的なCO2排出削減政策を実施する上で決定的に重要である。本研究では、産業連関分析とデータ包絡分析の手法を統合し、複数国/地域の特定の産業に付随するサプライチェーンネットワーク全体の生産効率性を、直接・間接の多段階に分けて評価する分析モデルを新たに構築する。
|
研究実績の概要 |
本研究では,ネットワークDEAと産業連関分析を統合した新たなサプライチェーン効率性評価モデルの構築を目的としている.具体的には,研究期間内に以下の2つの分析を行う必要があり,昨年度は主に①に,本年度(最終年度)は主に②に従事した:①ネットワークDEAモデルに産業連関分析モデルを応用した独自のサプライチェーン効率性評価モデルの構築;②多地域産業連関表(GLORIA)を用いた世界164か国の電力セクターのサプライチェーン効率性分析.①に関しては,昨年度中に英語論文1編「Environmental efficiency of the power sector in 43 countries considering global supply chains.」の執筆まで完了したが,投稿に際してデータのアップデートの必要性を指摘されたため,現在はこの再計算と原稿の修正作業を行っている.また,本論文内で採用されたDEAモデルを更にアップデートし,CO2排出削減ポテンシャルの推計まで行った新たな研究論文「Total Factor Energy Efficiency Considering the Global Supply Chain」についても現在執筆中である.これは本年度に参加した環境経済・政策学会及び日本OR学会において一定の評価を受けたため,近くエネルギー政策分野のトップジャーナル「Energy Economics」誌(Elsevier,2022年IF:12.8)へ投稿する予定である. 尚,②に関してはGLORIAのデータの整理時にデータベース自体の不完全性が発覚したため,上記の論文では他の多地域産業連関表(EXIOBASE)による代用を行った.
|