研究課題/領域番号 |
22K20210
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
曹 蕾 東北大学, 教育学研究科, 助教 (50964532)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 地方高等教育 / 三者協働 / 人材開発ローカルシステム化 / 地方民営高等教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、地方高等教育による人材創出という目的を共有する地方政府、企業、高等教育機関三者の協働の形成過程と現状、その特性を考察するとともに、三者協働のもとで高等教育が創出した人材の質の変化、およびこれら変化が招来する地方経済・社会の変容のあり方、といった「人材開発のローカルシステム化」の全体像にアプローチするものである。これから中国経済の行方を左右していく地方人材の重要性が高まる状況下で、三者協働による人材開発のローカルシステム化の研究により、先進諸国においても問題となっている若者定着に向けた雇用創出やカリキュラム改革、また新たに創出される地方人材開発の全体像を実証的に考察していく。
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研究成果の概要 |
本研究では、現代中国で展開されている地方産業技術人材の育成に関する新しい人材開発戦略において、地方政府、企業、高等教育機関の三者がどのように協働して地方高等教育人材の質の向上を促進しているかを明らかにした。現在、経済新興国としての中国では、大都市圏にのみ質の高い産業技術人材を集中させるのではなく、地方でも質の高い産業技術人材を創出しようとしている。本研究では、政府、企業、大学の間で形成された直接的な循環フローと、それぞれの役割の様々な現れを伴う協力教育の形成プロセス全体を特定し、三者協働によって引き起こされる地方経済・社会の変容や、人材開発のローカルシステム化の全体像を明らかにしている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で扱う「人材開発のローカルシステム化」は、意欲的に地方社会の三者協働や大学と地方企業をつなぐ人材の活用という視点からの総合的検討を行うことで、新・内発的発展論として新たな地方発展形態が明らかとなる意義があり、比較教育学における人材開発研究を格段に進化させうる。これから中国経済の行方を左右していく地方人材の重要性が高まる状況下で、三者協働による人材開発のローカルシステム化の研究は、日本をはじめとする先進諸国においても問題となっている、若者定着に向けた雇用創出やカリキュラム改革、また新たに創出される人材のあり方までを含め、地方人材開発の全体像を実証的に考察するうえで大きく役立つ研究である。
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