研究課題/領域番号 |
22K20212
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
石井 幸司 宇都宮大学, 共同教育学部, 助教 (40962775)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 体育 / ステークホルダー / コミュニティ / ICT / 学習評価 / ポートフォリオ / 1人1台端末 / GIGAスクール構想 / 保護者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、体育における家庭と学校、地域をシームレスにつなぐ学習評価によって、ステークホルダーで形成するコミュニティの変容を明らかにすることを目的とする。学習評価に保護者や地域住民に参加の機会を開き、ステークホルダー間の相互作用や認識の変容を、学校を中心としたコミュニティで実証的に研究する試みとして位置付いており、その有用性を明らかにすることで、学校を中心としたコミュニティの新しい発展の在り方について知見を得ることができる。具体的には、対象の学校に年間を通してエスノグラフィーを実施し、収集されたデータの分析結果を考察し、ステークホルダーで形成するコミュニティの変容プロセスを検証する。
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研究実績の概要 |
本研究では、体育における学習評価の参加機会を多様なステークホルダーに開き、マルチステークホルダー・プロセスに参加するステークホルダーの体育に対する認識に基づいて学習評価の機能を捉えることを構想した。そこで、体育におけるICTを利活用した家庭と学校、地域をシームレスにつなぐ学習評価によって、ステークホルダーで形成するコミュニティの変容を明らかにすることを目的とした。 2年間で、研究発表や書籍の発行,論文の執筆などの成果の還元に取り組んだ。具体的には,口頭発表を6本(日本体育・スポーツ・健康学会1本、International Symposium on Computer Science in Sport2本、日本体育科教育学会1本、日本教育大学協会研究集会1本、eスクール ステップアップ・キャンプ1本)、査読論文1編(『日本教科教育学会』誌)、雑誌論文3編(『体育科教育』誌2編、『視聴覚教育』誌1編)である。 実践研究では、研究協力校において,アクション・リサーチを研究手法として用いて,開発した学習評価システムを活用した子供・保護者・地域住民・教師で協働する体育科の評価活動に取り組んだ。その結果、子供の体育の学習成果に対して,教師、保護者、さらに地域住民からフィードバックができる,ネットワークにつながった1人1台端末を活用した学習評価のシステムを開発することができた。開発した学習評価システムは、ステークホルダーの教育参加と情報共有を促進し、子供の体育の学びを支え、コミュニティの成長を促進することが明らかになった。
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