研究課題/領域番号 |
22K20216
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 長野県立大学 |
研究代表者 |
岡 秀亮 長野県立大学, グローバルマネジメント学部, 助教 (20965024)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 訂正フィードバック / ライティング / 第二言語ライティング / 誤り / 英語教育学 / 正確性 / 言語的誤り |
研究開始時の研究の概要 |
日本人英語学習者が作成した英作文には、文法に関する多様な誤り (例.動詞) がある。このような誤りの減少には、訂正フィードバック (corrective feedback: CF) が効果的と考えられ、多くの研究が行われてきた。一方で、近年のライティング指導では、読み手と書き手の意思疎通を重視しながら、正確性を向上させることが強く求められている。ゆえに、文法項目別の誤りではなく、読み手による英作文の理解度を大きく阻害する誤り (例. global error) の減少をもたらす効果的なCFの解明が必要である。本研究は、意味理解への阻害度が大きい誤りに着目し、正確性向上に効果的なCFの提唱する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、日本人英語学習者によって作成された英作文における誤りを、読み手による意味理解の阻害度という観点から分類し、正しい形を与える直接的フィードバックと誤りの存在のみを知らせる間接的フィードバックのどちらが効果的なのかを検証することである。特に本研究は、読み手への阻害度が大きい誤りのみに焦点を当てるため、フィードバックを与える時間の大幅な削減だけでなく、書き手と読み手の意思疎通を念頭においた教育的介入の効果を理論的に検証することができる。 前年度に行った先行研究の整理に加え、近年行われた先行研究の精査を行った。特に、第二言語ライティングにおける訂正フィードバックの効果を深く理解するために、学習者の取り組み (learner engagement) という観点に注目し、先行研究で得られた知見をまとめた。文献調査の結果、直接的フィードバックと間接的フィードバックとでは、学習者が誤りを修正する際に行われる認知的操作や修正行動が異なることがわかった。これらの知見は、本研究で得られる結果の考察を深めることができるため、非常に有益であると言える。 また、前年度では、実験結果に大きく関わる要因 (例. 熟達度、トピック、作成時間) や実験全体 (例. スケジュール、分析手法) の検討を行ったため、実験の準備は大きく進んでいる。準備が完了次第、順次実験を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初予定していた実験準備や先行研究の蓄積に想定外の時間がかかったため、遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、先行研究の精査をさらに行い、実験結果を理論的に解釈することができる理論的背景を整える。さらに、(1) 実験で得られる結果に影響を与えうる要因を再度確認、(2) 実験で用いるマテリアルや条件等を決定した上で、実験を開始する予定である。
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