研究課題/領域番号 |
22K20230
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 花園大学 |
研究代表者 |
岡 ひろみ 花園大学, 社会福祉学部, 講師 (90964255)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 特別支援教育 / 音楽づくり / 音楽アンケート調査 / ベトナム / 障害児療育センター / トガトン / 特別支援学校 / 主体的な音楽表現 / 音楽表現 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、特別支援学校における音楽づくりの実践プログラムを開発することである。音楽づくりは、特別支援学校学習指導要領では、H29年度版に初めて明記された音楽科の学習領域の1つである。身体的・心理的・社会的な制約から、言葉を使って自分の思いを表出し、相手と思いを共有することが難しい生徒達が、自分の好きな音を探し、その音をつなげたり重ねたりする音楽づくりを行うことで、自由な表現活動が可能になる。特別支援学校や大学附属音楽教育支援センター及び、ベトナムの障害児療育センターにおける音楽表現活動について、障害や認識的な力、あるいは使用言語の違いも超えた積極的な意味を探っていきたい。
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研究成果の概要 |
【研究Ⅰ】2022年に滋賀県内の研究実施校で音楽づくりの知見を活かした音楽授業を実施し、その意義を検討した。【研究Ⅱ】2023年に京都府内及び滋賀県内の特別支援学校を対象に音楽授業に関するアンケート調査を実施し、2011年調査との比較検討結果を論文で発表した。【研究Ⅲ】滋賀県内の音楽教育実践センターと、特別支援学校への音楽アウトリーチ事業に関する共同研究を行った。【研究Ⅳ】2023年と2024年にベトナムの障害児療育センターでトガトンを使った自由な音楽表現活動やスタッフ研修を行い、その結果を学会で発表予定である。以上4つの研究成果を元に、自由な音楽表現活動の指導プログラムを開発中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特別支援学校には、認識段階的に言葉が未獲得であることや、心理・社会面でのコミュニケーション課題があること、構音の不明瞭さ等の理由から自己表現が苦手な児童生徒は多い。こうした児童生徒が、本研究での自由な音楽表現活動を行うことで、主体的な自己表現を楽しめることを明らかにしてきた。これは音楽づくりの知見を活かした研究である。音楽づくりは、通常学校では平成元年に、特別支援学校では平成29年に学習指導要領に導入されたものである。本研究を特別支援学校以外の場である児童館・学童保育、放課後等の余暇支援活動の場で実施することで、子ども達が表現活動の意義や楽しさを感じ、自己肯定感を高めることにもつながる。
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