研究課題/領域番号 |
22K20246
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
堀越 泉 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (00945074)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Learning Analyrics / 相互評価 / 行動分析 / 授業改善 / xAPI / Learning Analytics / 学習分析 / 形成的評価 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の学習観の変化、オンライン学習の普及などを背景として、相互評価はますます重要視されている。一方で、学習者による相互評価は信頼性・妥当性が懸念され、適切な相互評価を実施するための授業・指導改善が求められてきた。 一方、Learning Analytics分野では、多様な学習活動のログが蓄積され始めている。そこで本研究では、相互評価活動と他の学習ログを合わせて分析・比較することにより、評価行動に影響を与える要因を解明し、授業・指導改善のためのフィードバックを提供することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、相互評価活動と他の学習ログを合わせて分析・比較することにより、評価行動に影響を与える要因を解明し、授業・指導改善のためのフィードバックを提供することを目指した。研究目的の達成のため、1年目は、これまで他のシステム(システムA)において開発してきた評価行動分析手法を新しいシステム(システムB)のデータに対して適用する手法を確立ことが目標であった。具体的には、分析に必要な粒度のデータを取得するためのシステム改修と分析プログラムの調整を行うとともに、3種類の実際の授業においてデータ取得実験を行った。その結果、システムが変わりデータの形式が異なっても提案手法は適用可能あり、またこれまでの知見の多くの部分が再現することが明らかになった。この結果は国際会議に報告し、また国際誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
具体的には、従来行っていた分析手法の新しいシステムデータに対する再現(A-1)、必要データ収集のためのシステム改修(A-2)、相互評価行動に関係すると考えられる学習ログの調査(B-1)、相互評価ログとその他の学習ログの比較分析(B-2)、 その知見を元にした授業・指導改善の検討(C-1)を行う予定であった。 A-1, A-2は計画通り実施し前述の通り、国際会議での報告および、国際誌への投稿を行った。 B-1も計画通り完了したが、B-2については、着手したところ、さまざまなツールが生成する学習ログを横断して分析するには、学習ログ形式の標準化が必要であることが明らかになった。 1年目に標準化の設計を行うとともに、現状のログデータに対し横断して分析するための調査・前処理プログラムの作成が完了したので、2年目は 相互評価ログとその他の学習ログの比較分析を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2年目は、当初の計画に加え、1年目の計画修正を踏まえ、一部持ち越しの課題を実施する。 具体的には、相互評価ログとその他の学習ログの比較分析、 その知見を元にした授業・指導改善の検討と実施、システムへの実装を行い、効果検証のための実験を行う。さらに成果整理を整理して、国際会議および国際誌へ投稿し、まとめを行う。
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