研究課題/領域番号 |
22K20250
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
岩崎 圭祐 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 助教 (20962921)
|
研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 議論 / 論争問題学習 / ソクラテス・セミナー / 教育評価 / 教師教育 / 評価 / 主権者教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、社会的な論争問題を議論する学習法(「論争問題学習」)において、生徒の議論を促すために教師が取りうる実践可能で効果的な指導法を解明・確立することを目的とする。2016年に18歳選挙権が実現して以降、学校現場での論争問題を扱う重要性は高まってきている。本研究では「論争問題学習における生徒の議論を促す指導法ガイドブック」を作成し、具体的な指導法の解明と普及、また、学習を通した生徒の学びの変化を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究は論争問題学習における生徒の議論を促す教師の指導法に関して、①「ソクラテス・セミナー」と②「議論の自己評価」に着目して研究を進めた。また、①・②を教室で導入することと教師や生徒の認識変容について明らかにした。結果として、①・②を導入することによって、論争問題を扱う授業において生徒主体の議論が実現する可能性が高まる一方で、教師は①・②を導入するだけでは不十分であり、その意義や目的の共有、よりよい議論を行うための教師の介入が重要であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの社会科教育学研究においては、様々なカリキュラムの分析やその授業理論に基づく授業開発研究が盛んに行われてきた。しかし、そのような研究は社会科教育のカリキュラムや授業理論を確立することに重きが置かれており、論争問題学習を日本の教室の中でどのように取り入れていくべきかということに十分な関心が払われてこなかった。本研究では、具体的な指導法導入に関わる教師や生徒の反応や認識に着目したことで、実際に論争問題学習を教室で導入した際に起こる教師の指導上の葛藤を明らかにできた点で意義がある。また、本研究の成果や課題は教師教育における論争問題学習の指導法の確立に関する議論の際にも参考となる。
|