研究課題/領域番号 |
22K20251
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 福山市立大学 |
研究代表者 |
渡邉 真帆 福山市立大学, 教育学部, 講師 (90966144)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 保育環境 / 3歳未満児 / 環境構成 / システマティックレビュー / 保育環境評価スケール / 保育 / 乳児 |
研究開始時の研究の概要 |
0・1・2歳児の保育、すなわち3歳未満児の保育については、保育者と子どもの情緒的な結びつきが重視されてきた。一方、子どもを取り巻く保育環境に関する研究蓄積は十分とは言えない。そこで、本研究の目的は、3歳未満児の保育固有の環境構成方法及びその背景にある保育者の考え方を可視化することである。具体的には、国際的に使用されている、3歳未満児の保育を対象とした保育環境評価スケールの内容を分析し、環境構成の中でも注目すべき点を明らかにする。その上で、保育者にインタビューを行い、3歳未満児の保育固有の環境構成方法及びその背景にある考え方を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、3歳未満児保育固有の環境構成の方法及びその背景にある保育者の考え方を可視化することである。2022年度は、まず、国内で3歳未満児の保育環境についての研究がどのように蓄積されてきたかについて、システマティックレビューの手法を用いて整理した。結果として、0・1・2歳児という年齢による研究蓄積の偏りは見られないものの、3歳未満児の年齢を通して扱う研究が多く蓄積されていると整理された。また、焦点を当てる場面としては室内の遊び場面が中心的であると整理された。 整理された研究動向を踏まえ、研究1として、3歳未満児保育の国際的に広く使用され、邦訳版も出版されている、3歳未満児の保育を対象とした保育環境評価スケール『Infant/Toddler Environment Rating Scale Third Edition(ITERS-3)』(Harms et al. 2017)の内容を分析し、環境構成の中で特に注目すべき点について整理した。ITERS-3は、6つのサブスケールから構成されている。レビューから明らかになった、3歳未満児の生活の基本となる室内の環境構成に関するサブスケール1【空間と家具】について、どのように環境構成をすることが求められるのか、質的分析法の1つであるSCAT(Steps for Coding and Theorization)を用いて、指標の背景にある考え方も含めて検討した。0歳から3歳にかけての姿勢の変化に伴う環境構成や、養護等に必要な保育者のための環境などが重視されていると明らかになった。この結果を生かして、今後、研究2で実施する保育者へのインタビューの質問項目を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究1として、国内の3歳未満児の保育環境に関する研究を整理したうえでITERS分析を行った。今後は2022年度の成果を発信予定である。 2023年度は研究2として、保育者へのインタビューを実施・分析し、研究全体のまとめに入る予定である。
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今後の研究の推進方策 |
保育者へのインタビュー計画を遂行、分析、学会等での発信を行う。
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