研究課題/領域番号 |
22K20259
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 山梨学院大学 |
研究代表者 |
潘 秋静 山梨学院大学, 経営学部, 特任講師 (10965627)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 全学連携型 / 学修支援 / 留学生の量的拡大 / 質保証 / 少子化 / 地方私立大学 / 国際化 / 高等教育 / 留学生支援 / 全学連携型学修支援 / オンライ教育 / 学修成果 / 留学生受入 / 学修支援体制 / 部門間連携 |
研究開始時の研究の概要 |
地方私立大学の留学生受入における量的拡張と教育の質的転換を両立させる学修支援制度を主導する他の学内関係部門との連動性を持った全学的な取り組みの実態、有効性についての研究は不十分である。 本研究では、複数の地方私立大学を調査対象とし、それらの留学生受入の動向・実態や、そのための支援体制の有無及び展開状況についてアンケート調査とインタビュー調査を行う。それに基づいて、留学生受入の量的拡張と質的転換とを両立させる学修支援制度のあり方及びその有効性を検証する。最後に、地方私立大学におけるこうした連動性のある全学的な体制の構築の意義を示す。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、地方私立大学における留学生の量的拡大と教育の質的転換を両立させる全学連携型学修支援体制を明らかにし、その意義を示すことである。調査の結果、地方私立大学の留学生支援の取組は、積極対応型全学推進タイプ、積極対応型局部推進タイプ、消極対応型局部推進タイプの3つのタイプに分類されることが明らかになった。支援に消極的な要因として、大学運営体制の差異、所在都市の特性、危機意識の差異、教職員間の連携不足が挙げられた。全学的な学修支援体制には、主導的役割を果たす部署の設置、多言語対応と文化理解の促進、専門的なサポート体制の整備、多領域対応型学生支援体制、IR活用型支援体制の整備が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、地方私立大学における留学生支援の取り組みを体系的に分類し、その成功要因と課題を明確化した点である。これにより、教育の質的向上と留学生の量的増加を両立させるための実践的指針を提供する。また、多文化共生社会の実現に向けた具体的な支援体制の構築を促進し、地方私立大学の国際化を推進することで、地域社会の活性化と国際競争力の向上に寄与する。さらに、少子化の進行に伴い留学生の受け入れを強化することにより、地方私立大学の経営基盤を安定させ、生存と発展に必要な学生数を確保する上で重要な手段となる。本研究は、他の大学や地域においても応用可能なモデルを提供し、広範な社会的影響を持つものである。
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