研究課題/領域番号 |
22K20270
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
船越 亮佑 岩手大学, 教育学部, 准教授 (40964474)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 芳賀矢一 / 中等教育 / 国語教科書 / 古典教育 / 国民教育 |
研究開始時の研究の概要 |
芳賀矢一が編纂した中等教育の国語教科書に関する基礎的研究を行う。近代「国文学」確立の立役者として知られる芳賀は、今日でいう古典教育の礎を形作った。その古典教育は、国民教育とも結びついている。問題の所在は、芳賀が編纂した中等教育の国語教科書においてどのような国語科教育の実践が目指されていたかというところにあるが、それに答えることは、芳賀の仕事と国語科教育界との関わりの枢要な点を明らかにし、中等国語科と古典教育及び国民教育との関係を歴史的な観点から詳らかにすることに繋がる。「創造された古典」が学校教育と結びついていく古典教育のはじまりの時期にまで遡り、その制度の初期のありようの一端を把捉する。
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研究成果の概要 |
芳賀矢一が編纂した中等教育の国語教科書に関する基礎的研究を行った。調査・収集した16種の教科書について、その教材採録のあり方の特徴を見出すべく、目次を中心とするデータベースを作成した。また、収集した教科書に対し、芳賀の古典教育論及び国民教育論を結びつけた考察を行うため、芳賀矢一関係図書や教育史関係図書を入手し、考察に役立てた。芳賀が編纂した中等教育の国語教科書を網羅的に研究したことによって、欧米教科書調査の前後における編纂方針の違いや、古典教育および国民教育の位置づけの変容が少しずつ浮かび上がってきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
芳賀矢一の仕事と国語科教育界との関わりのうち、中等教育の国語教科書に関しては、研究が進んでいない。また、そもそも国語教科書の歴史研究は、初等教育に比べ中等教育の研究が大幅に立ち遅れている。本研究はそれらの進展に資するものである。
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