研究課題/領域番号 |
22K20272
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
高井 太郎 宇都宮大学, 共同教育学部, 助教 (70962752)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 作文 / プロセスアプローチ / ライティング・ワークショップ / モチベーション / GIGAスクール / タイピング記録システム / 1人1台端末 / ティームティーチング / 作文ワークショップ / 形式と内容 / 学習意欲 / ICT / 国語教育 / ワークショップ |
研究開始時の研究の概要 |
国語科では「書くこと」のジャンルや構成などの形式面と、ことがらなどの内容面を止揚した授業実践が明治期からの課題である。学習者が自発的に必要な情報へアクセスし、形式と内容を何度も考え直し、作品を練り上げる授業が目指されている。本研究の概要は、そのような授業の実現を目指し、世界的な評価を得ているNancie Atwellの作文ワークショップとGIGAスクール構想により導入されたICTを組み合わせ、「書くこと」の理論と実践を開発する研究である。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、形式と内容を止揚した「書くこと」の理論と実践を提案することであった。そのために国外の作文ワークショップとICTとを組み合わせた方法が、それらを止揚する授業になるとの仮説を立て、検証を行った。その結果、作文ワークショップの「好きなことを、好きなジャンルで、好きなように」書かせていくという特性が学習者の表現意欲を喚起し、形式と内容の往還を促すことが明らかになった。また、1人1台端末の導入により可能となったタイピング記録システムとチャット機能の活用が、形式と内容の往還を効果的に行わせる指導を実現できることも確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「書くこと」の教育においては、明治期から今日に至るまで、形式面と内容面のどちらを重視するのかという論争が繰り返し生じている。そのため、形式と内容を止揚した「書くこと」の理論と実践の提案は、国語科教育における重要な課題である。これまでの研究においては、この問題を解決する視点としての歴史研究は見られるが、実践レベルでの理論や具体的な授業の提案には至っていなかった。このような背景の中、国外の作文理論を援用し、GIGAスクール構想によって導入されたICTを組み合わせ、形式と内容を止揚した「書くこと」の理論と実践を提案し、検証を試みた点に意義がある。
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