研究課題/領域番号 |
22K20292
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
和泉 志穂 武庫川女子大学, 社会情報学部, 准教授 (80441236)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 乳児 / 食行動 / 色情報 / 姿勢推定 / 養育者 / 離乳食介助 |
研究開始時の研究の概要 |
養育者の74.1%は離乳食に対し何らかの困りごとを有している。乳児に行う食事提供行動の3分の1以上は摂食行動に至らず、「離乳食を与える(介助する)こと」は育児の中でも困難な作業となっている。 そこで本研究では、乳幼児の色彩嗜好・色彩選好と色知覚に着目し、離乳食介助時に乳幼児が好むとされる色を養育者着用アイテム色として採用することで、養育者の着用色情報が乳児の食行動への積極性向上へ影響を与えるのかを複数乳児を対象とした調査・分析により実証する。
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研究実績の概要 |
養育者の着用色情報は、乳児の食行動の積極性向上に影響を与えるのかを実証するため、10件の調査対象(乳児1名およびその養育者2名を1件とする)に対し、14日間の動画撮影調査、動画撮影調査前後での離乳食状況に関するヒアリング調査およびアンケート調査を実施する。その後、Deep Learningを用い乳児の食行動時の姿勢推定を行うことで、得られた動画データから食行動への積極性の影響を分析する。本年度は、1件の学会発表を行った。 2023(令和5)年度は、調査対象による10件すべての調査終了およびデータ分析終了を目指した。まず、前年度に実施を開始した3件の調査対象者からのフィードバックを基に、極力調査対象者の負担が軽減できるよう、手続きに関する説明資料の加筆修正を行った。次に、前年度に動画提出まで完了していた3件の調査対象者に対する調査後のヒアリング調査を実施した。そして、前年度に調査実施が決定していた4件のうち辞退者を除く1件の調査を開始した。同時に、インターネット上で調査対象者の追加募集を実施し、当該年度に4件の調査がすべて終了した。残り2件は、調査対象者の体調不良などにより、2024(令和6)年度に持ち越して調査を続行することとなった。 2022・2023年度で収集した動画データ112本は、開始と終了時点に対するデータクリーニングを行い、1秒毎にこちらで設定した行動ラベルを付与する作業を行なった。母親のデータ(7本×8名)に対するラベル付与作業は終了し、父親のデータ(7本×8名)に対するラベル付与作業は20本まで終了した。今後は、残りのデータおよび調査対象者2件のデータに対するラベル付与作業およびDeep Learningを用いた姿勢推定を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
調査対象者が乳児であることから、各種ウイルス性の疾患による調査の中断や離乳食進行状況による支障が生じた。また、養育者の異動に伴う調査参加への支障も生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、収集した動画データ分析を遂行するとともに、研究結果をまとめ発表していく。
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