研究課題/領域番号 |
22K20295
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 近畿大学 (2023) 富山短期大学 (2022) |
研究代表者 |
松本 圭朗 近畿大学, 生物理工学部, 助教 (00967440)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 勝田守一 / 教科指導 / 幼児教育 / 教育方法 / 戦後教育学 / 教育的価値 / 生活綴方 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、勝田守一の教育学構想における教育方法論を検討し、教育方法論と教育的価値論との往還関係を明らかにする。勝田は教育学を「技術知」として把握し、その多様性を教育的価値によって制御しようと試みてきた。しかし、では勝田がどのような教育方法を構想したのか、は子細には検討されていない。そこで、勝田の教育学構想における、①教科指導と生活指導と教育課程の検討、②教育方法論の描出、③教育方法論と教育的価値論との往還関係の検討、の3つの作業をおこなう。これらの作業によって、戦後教育学において多様に試みられた教育方法の思想的基盤を明らかにする糸口を得る。
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研究成果の概要 |
本研究は、勝田守一の教育学構想における教育方法論を検討するものである。具体的な作業としては、主に次の2つをおこなった。第一に、勝田の教育学構想における教科指導概念と幼児教育論の2つの史的展開を辿った。第二に、勝田の教育学構想を解明するために必要な周辺事項を整理した。 その結果、勝田の教育学構想における教育方法論は、「集団」概念を中核とするものであることが明らかとなった。また、資料の整理等によって、勝田の教育学構想を解明するための手がかりを得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究において、勝田は「系統的に構想された科学的な教育内容」を教えようとしてきた人物として位置づけられてきた。一方の本研究は、勝田が「集団」概念にも着目する人物であることを明らかにした。すなわち、本研究は、教育の前提には集団が存在することの原理的意義を改めて提示する点に学術的意義がある。 昨今、学校教育に対して、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」が求められている。そのなかで、本研究は「協働的な学び」をより推進していく必要性を原理的に提示する点に社会的意義がある。
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