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幼児期における自己顔を介した共感性の生起メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K20327
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0110:心理学およびその関連分野
研究機関精華女子短期大学

研究代表者

新田 博司  精華女子短期大学, その他部局等, 講師 (50966976)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード乳幼児 / 共感性 / 発達 / 自己認知 / 自己顔処理 / エンフェイスメント錯覚 / 自己 / 顔処理 / 自己顔 / 多感覚処理 / 発達心理学
研究開始時の研究の概要

ヒトは、自己との類似性に高い感受性を持ち、他者理解の上で知覚的手がかりとなる。そして、自己との類似性は、共感性の生起にも寄与することが近年示唆されている。本研究では、自己顔に関する錯覚現象であるエンフェイスメント錯覚を手がかりとして、自己顔を介した共感性の認知メカニズムと発達的特徴を明らかにする。具体的には、5-6歳の幼児を対象に「視覚的な類似性」と「同期性を伴う視覚触覚情報」といった自己顔に関する異なるモダリティ情報の操作により、共感性の感情価が変化するかを明らかにする。

研究成果の概要

本研究課題の目的は、幼児期における自己顔に関わる感覚情報の認知機構とその発達的側面を明らかにすることであった。生後24ヶ月児を対象に顔写真を用いた検討から、顔のどの位置をどれくらいの長さ見るかといった視線運動においては、自己顔への視線パタンは年齢・性別が一致する他者の顔への視線パタンと類似していることが示された。認知負荷の指標として用いられる瞳孔の動態においては、自己顔においてのみ特異的な変化が見られた。一方で、生後18-24ヶ月ごろに獲得されるとされる自己鏡映像認知と自己顔への視線運動および瞳孔の動態の間に関連はみられなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の意義は、幼児期における自己顔の視覚情報処理の位置づけの一端を示したことにある。発達初期において重要な知覚発達である「自己鏡映像認知」における自己顔の視覚情報の重要性が報告されていたものの、その特徴については不明であった。本研究によって、自己鏡映像認知の発達と自己顔への視線運動の関連について明らかになった。また、自己顔への視線運動と瞳孔の動態から、幼児期における自己顔の視覚情報(写真画像)に対する認知処理の特徴を示した。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Self-Face Processing in Relation to Self-Referential Tasks in 24-Month-Old Infants: A Study Through Eye Movements and Pupillometry Measures2024

    • 著者名/発表者名
      Nitta Hiroshi、Uto Yusuke、Chaya Kengo、Hashiya Kazuhide
    • 雑誌名

      SSRN

      巻: -

    • DOI

      10.2139/ssrn.4687772

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • オープンアクセス

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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